新しい出会いをくれる反面、危険なことも起こってる。
先週、マッチングアプリのユーザーをさまざまな被害から守るための会合が、オーストラリアのシドニーで行なわれました。会議の参加者はアプリでの犯罪被害者、政府関係者、アプリのテック企業などで、人気マッチングアプリのBumbleとTinderも参加しました。
マッチングアプリにとって重要な一歩
オーストラリアの連邦通信大臣Michelle Rowland氏によると、今回の会合は「重要な最初の一歩」であるのこと。またガーディアン紙の取材に
プライバシー、ユーザーセーフティ、データ収集、マネージメントにまつわる複雑な問題を簡単なものだは考えていません。でもその問題を正すための法律がないのが現状です。マッチングアプリを使った悪行の多くは過去に犯罪歴のない人によるもので、だからこそオンラインでのコミュニケーションを安全なものにするために何をすべきかが大きなポイントになっていると思います。
とコメントしています。
オーストラリアのeセーフティー監督官であるJulie Inman Grant氏は、マッチングアプリの企業に対して、ユーザーを守るためには大きな変化が必要で、企業の保持するデータを透明化すべきだと警告しています。
また「完全な透明化への進歩が見られないようなら、法的な力を使うことになります」と強い言葉で主張しています。
ユーザーの安全が第一
この会合開催を受けて、米Gizmodoは人気アプリ2社にメールで取材。Tinder、Hinge、OKCupid、Plenty of Fishを持つ親会社Matchは、
ユーザーの安全が一番大切です。そのためにはこれまで通りどんなことでもしていくつもりです」と返答。またBumbleは「このような機会に参加できたことをうれしく思っています。ジェンダーに基づく暴力を減らすため、そして女性にとって安全な場所を作るために一丸となれることを楽しみにしています。
との返答がありました。
Bumbleはブロック機能や報告機能を使って不審な行為を報告できたり、写真は承認されないとアップできない、またAIが写真判定をして下品な写真にはモザイクをかけたりなどセキュリティに対する努力をしてきています。
Matchも同じような機能があるほか、2018年にはマッチグループ諮問委員会を設置し、Tinderでの性的暴行、性的人身売買、ハラスメントを防ぐために活動しています。
4人に3人の女性が被害に遭っている
犯罪のオーストラリア研究所が行った、アプリを使用したことのある9,987人のオーストラリア人に対する調査研究によると、過去5年間で4人中3人の女性がマッチングアプリでなんらかのハラスメントを受けていたことがわかっています。暴力的な言葉遣い、望んでいないセクシャルな画像の送り付けなどもたくさん報告されているそうです。
実際に先月、アメリカ・テキサスである女性が、マッチングアプリで出会った男性に何度も性的な誘いをされ、断り続けた結果、誘拐されるという事件が起こりました。容疑者は女性を暴行し、1週間食べ物・飲み物を与えなかったと伝えられています。
こういった事件を防ぐには、身元調査や過去の犯罪記録などの審査をクリアした上でアプリが使えるなどの対策が必要になりそうです。
からの記事と詳細 ( マッチングアプリで運命の人を探すには…身元調査が必要? - GIZMODO JAPAN )
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科学&テクノロジー
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