2020年10月04日20時31分
【ワシントン時事】新型コロナウイルスに感染し入院したトランプ米大統領(74)の病状をめぐり3日、政権側の説明に混乱が生じた。専属医が回復へ楽観的な見通しを示した直後、側近が「次の48時間が重要になる」と厳しい見方を表明。トランプ氏の病状の深刻さを示唆する報道もある中、政権への不信感が強まりそうだ。
トランプ氏、再選にらみ景気回復前のめり コロナ感染防止には消極的
首都ワシントン近郊の軍医療センターで行われた記者会見で、専属医はトランプ氏が深刻な状況にはないという見解を強調。これに対しメドウズ大統領首席補佐官は記者団に、「ここ24時間はとても憂慮すべき状況だった」と認めた。米メディアはトランプ氏が2日の入院前にホワイトハウスで酸素吸入を受けたと報じていた。
ニューヨーク・タイムズ紙が関係者の話として報じたところでは、メドウズ氏の発言が伝えられると、トランプ氏は激怒。この後ツイッターに「気分が良い!」と投稿したほか、顧問弁護士のジュリアーニ元ニューヨーク市長に電話し、「私はこれ(新型コロナ)を克服する」というメッセージを外部に発するよう依頼した。
さらに、動画を投稿して、現在受けている治療について「神から舞い降りた奇跡のようだ」と効果をアピールした。
トランプ氏としては、新型コロナ感染が11月の大統領選に及ぼす悪影響を払拭(ふっしょく)したい思惑がありそうだ。
ただ、トランプ氏は高齢で肥満、男性という重症化しやすい要素を兼ねそろえていると指摘される。タイムズ紙によると、カリフォルニア大学の感染症専門医ピーター・チンホン氏は「崖から落ちるような症状悪化が起こるのは通常、感染の1週間から10日後だ」と述べ、ここ数日がヤマ場になるという見方を示した。
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