巨人の元木大介ヘッドコーチ（４８）と宮本和知投手チーフコーチ（５６）が１７日、球団公式インスタグラムで配信されたインスタライブに登場。選手らが行ってきた「インスタライブＱ＆Ａ」の番外編で、現役引退後にお茶の間でも活躍した“バラエティーコンビ”が原監督の持ち歌を暴露するなど、ざっくばらんなトークでファンを楽しませた。また、宮本コーチは開幕１軍へ向けた投手のサバイバル激化を明言。巨人投手担当の河原崎功治記者が「占う」。
待ちに待った開幕が徐々に現実味を帯びてきたことで、首脳陣たちの言葉にも自然と熱が入った。Ｇ球場での練習を視察した宮本投手チーフコーチは、「ずっと開幕までサバイバルと選手たちには伝えてきた。この期間中でけが人やファームで調整してきた選手も状態が上がってきて、高いレベルでのサバイバルが行えていると思う」と、うなずいた。
プロ野球は最短６月１９日の開幕を目指しており、早ければ同２日から対外試合を行う予定。実戦が１０数試合と考えると、何度も登板の機会はなく、当落線上の選手には「一発回答」が求められる。けがをしていた高橋やメルセデスらに加え、実戦で本来の投球を見せられなかった桜井、ファームで汗を流してきた藤岡や今村にも、開幕１軍の可能性は残されている。
オープン戦では高田や鍬原、育成・沼田ら若手が躍動。だが、実績や経験豊富な先輩たちが、このチャンスを逃すまいと必死に結果を求めにいくはず。ここまで築いてきた地位を確固たるものにするためにも、引き続きアピールすることが必要だ。
球団ＳＮＳや広報リポートを見ると、各自が課題を持って練習に取り組んだり、新球種の習得に励んだりと、各選手の気合が日々伝わってくる。その成果をマウンドで発揮できるかどうかが明暗を分けるだろう。宮本コーチも「ここからこの期間の過ごし方の差が出てくると思う。主戦投手陣がどうやって調整して、どんな練習をしていたのか。その姿をどういう目線で見ていたのか、よく観察していた向上心のある選手が出てくると思う。本当のジャイアンツ『アイ（目）』と『愛』を持った選手がね！」と、個別調整期間での成長に期待を寄せた。
昨年の開幕時、１軍登録投手は９人で、今年も最初の投手枠は１０人前後だと見られる。ローテーション投手が出そろえば１３人程度まで枠は広がることになるが、今年はどんな布陣で開幕を迎えるのか。チーム内競争から目が離せない。（河原崎 功治）
報知新聞社
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