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Wednesday, September 13, 2023

【PC短評】 5万円ちょいで買えちゃう!実用性能なミニノート「CHUWI MiniBook X N100」 - PC Watch

MiniBook X N100

 CHUWIから、第12世代モバイル向けCPU「Intel Processor N100」を搭載したUMPC、10.51型の2in1「MiniBook X N100」が7月20日に発表され、現在は公式サイトで販売されている。スペックはメモリ12GB、ストレージ512GBの1モデルのみで価格は50,900円(税込)。

MiniBook X N100」の本体サイズは約245×168×19mm(ゴム足含む)、筐体はアルミニウム合金で重量は約917gと軽く、10インチサイズも相まって非常にコンパクト。表面はサンドブラストで処理されているため質感がかなり高い。シルクのような手触りでありながら重厚感を感じる。

 CPUは第12世代モバイル向けプロセッサとなるIntel Processor N100、グラフィックスはCPUに統合されたIntel UHD Graphicsを搭載。システムメモリは基板実装タイプでLPDDR5 3GB×4、ストレージはPCIe Gen 3接続の512GB M.2 SSD(Type 2280)、OSはWindows 11 Homeがインストールされている。

 インターフェイスは、左側面に3.5mmオーディオジャック、右側面にUSB Type-C×2と極めてシンプル。なおType-Cポートは映像出力のほかPD2.0による45Wの急速充電にも対応。画面上部には200万画素のカメラ、メーカーサイトに記載はないがスピーカーも搭載。無線LANはWi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応。

左側面は3.5mmオーディオジャックのみ、通気口から銅製のヒートシンク見える
右側面はUSB Type-C×2、電源ボタン
左右下側にスピーカー用のスリットがある

 液晶は視野角の広いIPSパネルを採用し、アスペクト比16:10となるWUXGA(1,920×1,200ドット)解像度でタッチに対応する。角度をつけると輝度やコントラストが低下はするが、サイズ感を考えれば必要十分な視認性を保っている。

 パネルの表面は光沢があるため画質は高く感じるが映り込みが気になるのと、フレームが細いだけにその内側の非表示エリアがやや太く感じる。ヒンジ部分は20,000回の曲げテストに耐える高強度設計、360度回転可能でタブレットモードにも対応。

最大輝度
最大輝度
360度回転するディスプレイでタブレットのように使うことができる

 キーピッチは17mm、日本語配列のキーボードだが「Enter」キーの形や周辺の配列が独特だ。電源ボタンが側面にあるためタイピング中に押し間違える心配がないのはうれしい。タッチパッドは83mm×46.5mm、もちろんマルチタッチやジェスチャー操作にも対応している。サイズを考えれば仕方ないことだが、パームレスト部分のスペースは限られているため手首を置くのは難しい。

 背面カバーは8本のネジで固定されており、ツメ等によるロックや引っ掛かりもなく簡単に取り外すことができる。CPUからからミニチュアラジエータをつなぐ銅製の液体ヒートパイプ、サイドフローのブロアファンで冷却される。SSDは熱伝導シートが貼り付けられ、基板全体をカバーする黒いプラスチックシートの下に基板実装タイプのメモリ、ヒンジ側にこれも基板実装されたネットワークモジュール。バッテリ容量は3,800mAhとなる。メーカーサイトには「Microカード ポート」の記載があるが、ぱっと見える範囲ではそれらしいものはない。

 CPUには、第12世代モバイル向けプロセッサとなる低消費電力な「Alder Lake-N」から、「エネルギーエフィシェントコア」、つまりEコアだけを搭載する4コア4スレッドのIntel Processor N100が採用されている。Eコアの最大周波数は3.4GHz。

 CPUに統合された「UHD Graphics」の実行ユニット数は24となり、最大周波数は750MHzで動作する。サンプルのシステムメモリは3GB×4、ストレージは512GBのM.2 SSD、OSはWindows 11 Home。

 CPUのレンダリングでパフォーマンスを測定するCinebench R23では、マルチコアは2,785、シングルコアは910、総合的なパフォーマンスを計測するPCMark10ではスコア3,027となった。Webサイトの閲覧やドキュメントの作成といった一般的なオフィスアプリケーションであれば問題なく動作するが、負荷の高い処理やいくつかのマルチタスク処理ではCPU使用率が100%に張り付くことがある。

Cinebench R23のマルチコアは2,785、シングルコアは910
PCMark10のスコアは3,027、一般的なオフィスタスクであれば問題なく動作する

 Unreal Engine 4で開発された話題のオンラインアクションRPG「BLUE PROTOCOL」、同作のベンチマークソフトを使ってFHD解像度における最高画質と低画質の両方のプリセットで計測。最高画質プリセットのスコアは478、低画質プリセットのスコアは1,228と改善するがどちらも「動作困難」という結果になった。

最高画質プリセットのスコアは478、レポートの平均フレームレートは3.286
低画質プリセットのスコアは1,228、レポートの平均フレームレートは8.795

 GPUのパフォーマンスを測定する3DMark Night Raidは4,584、Wild Lifeは2,833、Fire Strikeは1,176、Time Spyは370となった。ブラウザゲームやレガシーなタイトルであれば問題ないかもしれないが、ゲーム用途を考えているならばもう少しグラフィックス性能が欲しいところだ。

 しかしながら10型サイズでWUXGA(1,920×1,200ドット)解像度、省電力なIntel Processor N100を搭載するUMPCとなればそれだけで物欲が反応してしまう私。独特なキー配列さえ克服できれば、出先でちょっとした文字を打つにはちょうど良いサイズ感になっている。

内蔵グラフィックス向けのベンチマーク、Night Raidのスコアは4584
クロスプラットフォーム向けのベンチマーク、Wild Lifeのスコアは2833
DirectX 11を使用するデスクトップPC向けのベンチマーク、Fire Strikeのスコアは1176
DirectX 12を使用するデスクトップPC向けのベンチマーク、Time Spyのスコアは370

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