疫病、災害、老後……。これほど便利で豊かな時代なのに、なぜだか未来は不安でいっぱい。そんな中、50歳で早期退職し、コロナ禍で講演収入がほぼゼロとなっても、楽しく我慢なしの「買わない生活」をしているという稲垣えみ子氏。不安の時代の最強のライフスタイルを実践する筆者の徒然日記、連載第25回をお届けします。 ■なぜぬか漬けが長続きしないのか? 前回、家に「ぬか床」を常備さえすれば、もうまったく何のコストもかけずとも快腸・快便生活、すなわち「健康の基本のキ」が、誰だって、たちまち、難なく手に入るということを、経験者として力の限り書かせていただいたところである。
ってことで当然、個人的にも、会う人会う人に「ぬか漬けやりません?」とオススメしているわけなんだが……どうもね、これがうまくない。 いや皆さん、若い方から年配の方まで、案外ちゃんと興味は持ってくださる。だがしかし。簡単ダヨ大丈夫ダヨというわが説得に負けて「じゃあやってみるか」となってもですね、これがいかんせん長続きしない。 原因は、ほぼ100%「混ぜるのが面倒」ってやつである。最初のうちこそ張り切って混ぜ混ぜするんだが、次第にその回数は減り、結局ほったらかしとなり、ぬか床ごと捨てるハメに……というパターン。
そうなのです。皆様どこかでお聞きになったことがあると思うが、ぬか床ってやつは定期的に混ぜてやらないと、余計な菌が増殖して具合が悪くなってしまうのだ。 2日3日忘れたくらいではどうってことないが、1週間2週間となると、ふっくらしていたぬか床がぺったり病的な感じになってくる。 それでも私の経験では直ちに「死亡」ということにはならず、心を入れ替えて混ぜてやれば菌様たちはブツブツ言いながらも徐々にちゃんと立ち直ってくださるんだが、まあできることなら1日に1分程度をぬか床のために割いてやることが望ましい。
そうたった1日1分だよ! それさえやれば1年365日いつでもおかず一品が保証されるとなれば、誠にお安い御用ではないか。 でもこれがね、言うほど簡単じゃない。 確かに手は匂うし汚れるし、たった1分でも結構気合いが必要なんだよね。しかもそれが毎日となればついサボりたくなって、いったんサボると弱ったぬか床を見るのが怖くなり、さらに手が遠のき、となればさらに恐ろしさが募り……という魔のスパイラルに陥って、あとはもう真っ逆さまに取り返しのつかぬ悲劇へと突入していくのであります。
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