エウロパ氷衛星の地下海から噴出するプリューム
ガリレオ衛星(ガリレオ・ガリレイによって発見された木星の衛星で、近い順番にイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)の一つであるエウロパは、水の氷から成る地殻を持ち、内部では木星との潮汐力を受け加熱され、地下に液体の海が存在していると考えられている。また、地下海の一部が氷の地殻から宇宙空間に噴出するプリュームも発見されている。
地球上の生命は、(a)液体の水、(b)生命必須元素、(c)自由エネルギーの3つを必要とする。生命自体を探すことの困難さを考えれば、上記の3つが満たされる環境を宇宙において探すことが、地球外生命発見のための第一歩となる。エウロパは、Galileo探査機などにより、液体の水が内部に存在することはほぼ間違いなく、(a)の条件を満たす。SWIを用いた氷衛星大気中の分子測定により、(b)生命必須元素の検出及び定量と、(c)のために酸化還元反応環境の理解に挑戦する。
[参考情報] 笠井康子ほか, “みんなでふたたび木星へ,そして氷衛星へ その2 〜サブミリ波分光計JUICE-SWIの挑戦〜”, 日本惑星科学会誌遊星人, Vol.23, No.2, 2014.
からの記事と詳細 ( 木星氷衛星探査機JUICEを搭載したロケットが打上げに成功! テラヘルツで生命居住可能性を探る|2023年|NICT-情報通信研究機構 - 情報通信研究機構 )
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