日本のゲームデベロッパーである株式会社ヒストリアは4月14日、『フォートナイト』向けゲーム『LAVA DEATH RUN』の島コードを公開した。本作は『フォートナイト』向けにオリジナルゲームが作れるツール「Unreal Editor for Fortnite」(以下、UEFN)にて制作され、「ヒストリアUEFNタイトル第一弾」と銘打たれている。
株式会社ヒストリアはUnreal Engineでのゲーム開発を専門とするデベロッパーだ。過去の実績として『カリギュラ2』や、リメイク版『ライブアライブ』の開発を担当。また、Unreal Engine(以下、UE)の学習を目的としたコンテスト「UE ぷちコン」の主催もおこなっている会社だ。
『LAVA DEATH RUN』は、同社によって「UEFN」により作られたゲームとなっている。「UEFN」は、UEの本格的な機能や開発ワークフローを利用して『フォートナイト』向けコンテンツを開発できるツールだ。同ツールはUE 5の広範な機能を、手軽な操作で利用可能とする。
なお『フォートナイト』には、従来からクリエイティブモードが存在した。『フォートナイト』のルールやシステムに従ったうえで、ユーザー制作のコンテンツを制作するモードであった。一方「UEFN」では、さらに自由に、さらに複雑な独自のゲーム体験を作り出すことができる。
今回リリースされた『LAVA DEATH RUN』は、火山を舞台としたタイムアタック式のアスレチックゲームだ。ダッシュ、よじ登りのほか、バイクにも搭乗して溶岩に落ちないように制限時間内にゴールまでたどり着くミニゲームとなっている。従来の「クリエイティブモード」でも多くのアスレチックマップがユーザーにより制作・公開されていた。一方「UEFN」で制作された本作では、制限時間の追加や、チェックポイントによる時間加算などのシステムも追加され、より独立したゲーム作品として成り立った印象だ。
『LAVA DEATH RUN』は、『フォートナイト』内にて島コード「4947-6041-7790」を入力すれば遊ぶことができる。シングルプレイヤーだけでなく、マルチプレイによる協力プレイにも対応しているので、ひとりでもみんなでも溶岩地帯でのアスレチックを楽しめることだろう。
なお「UEFN」は、PC(Epic Gamesストア)向けに、今年の3月23日にパブリックベータとして配信されたツール。配信から1か月未満で、企業によるオリジナルゲームが展開されたかたちだ。「UEFN」への注目度の高さや、開発における扱いやすさがうかがえる。
Epic Gamesは「UEFN」の配信と共に、「クリエイター エコノミー2.0」なる取り組みも始めている。こちらは、資格を得たクリエイターが、島のコンテンツへのエンゲージメントなどに応じて収益を受け取れるという仕組みだ。元々『フォートナイト』では従来の「クリエイティブモード」においても、海外では非公式のクリエイターチームが存在していたりと活発な動きを見せていた。「UEFN」の配信でさらにコミュニティが盛り上がっており、独自のルールを用いたマルチプレイヤーモードなど日々多くのコンテンツが登場している。
まだ「UEFN」の配信から1か月も経っていないが、『LAVA DEATH RUN』含め多彩なコンテンツがすでに多くユーザーやデベロッパーからリリースされている。今後もさらなる盛り上がりが期待できるだろう。株式会社ヒストリアは公式Twitterアカウントにて、UEFNゲーム第二弾の存在を示唆しており、今後の展開にも注目したい。
「Unreal Editor for Fortnite」はPC(Epic Gamesストア)向けに配信中。『LAVA DEATH RUN』は『フォートナイト』ゲーム内にて、島コード「4947-6041-7790」でプレイ可能だ。
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