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Wednesday, November 9, 2022

画風をAIに吸収されてしまったイラストレーターが不安に思うこと - GIZMODO JAPAN

AIとクリエイターの関係は今後どうなっていくのでしょうか。

Midjourneyの画力の高さや、素手でラーメンを食べる謎トレンドで、最近とくに話題のAIアート。作品を見る側としては楽しいですが、クリエイター側は悩みや不安がつきません。

自分の画風がAIに吸収される?

イラストレーターのHollie Mengertさんは、自分の作品をポートフォリオとしてオンラインで公開しています。これらの作品が無断使用されていることがわかったのですが、ちょっと変わった無断使用で…。

なんと、AIに画像トレーニングをさせるためのサンプルとして使用されていたのです。

テキストから画像を生成するディープラーニングAI、Stable Diffusionのスタイルの1つとして公開されているあるモデルは、Mengertさんのイラスト32作品を使ってトレーニングされたもの。

このAIモデルによって生成されるイラストは、Mengertさんのテイストで仕上がります。公開されたモデルは、オープンライセンス…。つまり、誰でもMengertさん風のイラストを作ることができてしまう状態。

AI作品の取り締まりは重要な問題

AIトレーニングにイラストが使用されることは、Mengertさんはまったく知らなかったそう。発覚してから、AIモデルの開発者に連絡するも、AIトレーニングでの使用はフェアユースにあたり著作権侵害にはならず、イラストそのものではなくあくまでも「画風」なので著作権対象にはならないと告げられたそう。

Stable Diffusionに使用したMengertさんのイラストが保存されているわけではないので、無断使用を証明するのも難しいそうです。

一方で、公開されているAIモデルには、Mengertさんのスタイルを参考にしたと書かれており(彼女は無関係とも記載あり)、これがMengertさんにとって1番の不安の種になっているといいます。Mengertさんは、この状況を取り上げた記事にて「今まで自分が勉強し積み上げたものを奪われた気分」と語り、自分の名前、作風で、自分のクリエイティブ方針とはまったく異なるものがでてきたら…と不安だと語っています。

AI作品の著作権以前に、AIを作る際の人間のルールをどうするか。

ストック画像サービスのGettyは、AI画像のもととなる画像の著作権を重視し、プラットフォーム上でのAI画像登録を禁止にしています。今後、AI作品に対する取り締まりは強化していきそう。

Source: via BoingBoing

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