父の日、京都で下宿している大学生の娘から宅配便が届いた。中身はクッキーの箱が一つ。
夫は「おっ、うれしいものだなあ」と言いながら、開けてびっくり。「お父さん、ありがとう」のメッセージカードの裏に、「クッキー、十四枚入りなのに、四枚(私が)たべちゃった…」の文字が。
これを見て、家族みんなで大爆笑。「だから、箱が変な感じで空いているんだ」と妙に納得した。
そういえば、娘は小さいころから、夫が「父さんの分は?」と聞くと、決まって「私が食べといたった(食べてしまったよの意味)」と、堂々と答えていたことを思い出して、またまたおなかを抱えて大笑いした。
その日、その場にはいなかったけれど、相変わらず食欲旺盛な娘として、わが家のだんらんの中心にいたのは、まぎれもなく私のよく知る娘だった。
そんな娘からの本当のプレゼントは、さまざまなエピソードをほうふつとさせて、家族を爆笑のうずに巻き込んだ「元気でいる近況報告」だったことかもしれないと実感した。 =稲沢市、公務員佐藤千代子(53)
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