スイーツ好きにキレイ好き、意外な顔を見せ続けるロックボーカリスト
Toshl 紙芝居だな、と(笑)。一体これをどう撮るのかと焦りましたけど、仕上がりが楽しみな気持ちもありました。
――とくにシャウト部分は、かなりこだわったそうですね。
Toshl シャウトは自分の心の叫びであり、根底から出てしまうもの。ライブやコンサートでも、一体になりたいとき、思いを届けたいときに力の限り叫ぶんです。今作でも、自分が『ここだ!』と思ったときに全力でシャウトしているので、ぜひ注目してみていただきたいです。
――本作では洗剤を扱っていますが、Toshlさん自身もじつは洗濯たくや掃除が好きだとか。
Toshl はい。色々な洗剤を試すのが好きで、素材ごとに種類を変えてみたり、柔軟剤の匂いにこだわってみたりしています。同じように掃除機も色々試すのが好きで、何種類かを使い比べていますね。なんていうか、周りがグチャグチャしていると、自分の心もそうなってしまうと思っていて。ある程度清潔感と爽やかさを持って取り組みたいタイプなので、音楽や描画などアートに向かう準備として、マメにトイレを掃除したり、雑巾がけをしたり、環境と心を整えることが大事だと思っています。
――雑巾がけもご自分で?
Toshl はい、単純に好きなんですよね。キレイ好き!(笑)。
――キレイ好きなのは、昔からですか?
Toshl 6年ほど前に茶道と出会ってから、お稽古の中でこれまで気づかなかった音が聞こえてきたり、見えなかった景色が見えてきたり…。周りをキレイにシンプルにしていくことで、研ぎ澄まされていくものがあるのかなと感じたんです。それまでの自分は、いつも忙しい生活が当たり前だったんですが、そうじゃない時間の流れを初めて感じて、これは心地いいなと思いました。そこから、音楽に対しても盛っていくより、そぎ落として中身を露わにしていくような表現方法に変わりました。
斜に構えていた若いころ、本当の自分を隠して「フラストレーションも溜まる」
Toshl 不安や怖さがまったくないことはないですが、自分がやりたいことを貫くことが自分の喜びになるのはもちろん、仲間や応援してくださるファンの皆さんの喜びにもなると信じてやっているので。やるからには、突き抜けていくしかないなと思っています。
――そういった側面は、若い頃は隠していた?
Toshl かなり斜に構えていたので、さすがに当時は言えなかったですね(笑)。フラストレーションも溜まるのですが、それはシャウトで解消してました(笑)。悲しみや痛みとか、そういう忸怩たる思いを出せる場がなかったので、それをシャウトという形で表していたんだと思います。ロックという音楽を含めて、叫ぶ場所があったからこそ、健全に吐き出せていたという。でも、少しでもフラストレーションを溜めないためには、できる範囲で隠さず、ありのままを公言したほうがいいですね。
――公言したことで、周囲やファンの方の反響は?
Toshl 色々な受け止め方はあるとは思います。100%自分をさらけ出すのはなかなか難しいかもしれないですが、自分の本音、好きなことを少しずつでも表に出していくことで、カッコつけない健全な関係を作り始めることができたのかなと思います。今の時代、そういう関係のほうが気がラクなのかな、という感じがしています。
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