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Thursday, May 21, 2020

上場企業で初“コロナ倒産”レナウン破綻の本当の理由(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 「レーナウーン レナウン娘が♪」のハイテンポなCMソングで知られた老舗アパレル、レナウン(東証1部上場)が5月15日、東京地裁から民事再生手続き開始の決定を受け経営破綻しました。負債総額は約138億円。今年初となる国内の上場企業の破綻の裏側を探ります。【毎日新聞経済プレミア・今沢真】  レナウンは百貨店で展開する高級紳士・婦人衣料品の販売が主力だ。新型コロナウイルス感染拡大で各地の百貨店が休業したことを受け、販売が急激に落ち込んだ。このため、「コロナ関連倒産」と言われている。  だが、実際にはどうか。1990年代初めのバブル崩壊後、レナウンの業績は一貫して下降線をたどり、2010年に中国繊維大手・山東如意科技集団の傘下に入った。その後も持ち直さず、今年に入って親会社である山東如意とのトラブルが相次いで表面化した。破綻の主因は長年の業績悪化と経営の混乱だったとの見方がある。  ◇90年代以降に経営が悪化  同社は1902年に大阪で創業した老舗だ。戦後の高度成長期に、紳士服「ダーバン」、婦人服「レリアン」、スポーツ衣料「アーノルドパーマー」といったブランドで販売を伸ばし、90年度には売上高2317億円をあげた。  バブル崩壊後、投資が重荷になり、消費志向の変化にも対応が遅れて不振に陥った。90年に買収した英ブランド「アクアスキュータム」は投資効果が上がらず、09年にはレリアンを伊藤忠商事に売却するなど再建を進めたが業績は持ち直さなかった。  中国・山東如意の傘下に入った後も、レナウンは赤字と黒字を繰り返した。中国進出を狙ったがうまく行かず、19年2月期決算で39億円の最終(当期)赤字を計上。そして、この数カ月、経営をめぐるトラブルが多発した。  まず、19年12月期決算(決算期を変更)が予定の2月半ばまでに発表できなかった。同下旬になって発表したが、最終損失67億円と過去最大の赤字だった。赤字の主因は「山東如意の香港子会社への売掛金が回収できず貸し倒れ引当金53億円を計上した」と説明した。同じ親会社のグループ内での売掛金未収という不可解なものだった。  香港子会社が支払えなければ山東如意が肩代わりする取り決めがあったようだが、実現しなかった。山東如意は欧米ブランドの大型買収などで借り入れが膨らみ、余力がなかったとの見方がある。さらに3月末に開かれたレナウンの定時株主総会で、再任予定だったレナウン生え抜きの会長、社長が、山東如意の反対で“解任”される出来事も起きた。  ◇追加融資も困難に  レナウンの12月末の「現金および現金同等物」は32億円減の14億円となり、ほぼ底に近づいていた。しかも、2期連続で赤字決算だったため、一部金融機関との間で結んだ「財務制限条項」と呼ばれる契約内容に抵触し、追加融資は事実上、困難となった。有価証券報告書には「会社の事業継続に重大な疑義がある」ことが明記された。  レナウンの3月の店頭売上高はコロナの影響で前年同月比42%減。4月には緊急事態宣言が発令されて百貨店の休業が本格化し、同81%減に落ち込んだ。すでに破綻の瀬戸際に追い詰められていたなかで、コロナが最後の“引き金”を引いたことになる。

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