【記者コラム】
マラソン、長距離界は昨年末から桜色に染まっていた。スタートラインをピンク色のシューズが彩った昨年12月の全国高校駅伝の1区。高校生にまでナイキ社の「厚底」ブームが…。驚きと違和感を禁じ得なかった。
そして迎えた2020年の年明け。上州路、箱根路も桜色が華やかだった。全日本実業団対抗駅伝、箱根駅伝でナイキ社のシューズを履いた選手たちが好記録を連発。関係者たちは一足早い「春」のように喜んだ。
2月11日の延岡西日本マラソンの有力選手もほとんど厚底。優勝した28歳の松尾良一(旭化成)も同様で6年ぶりに自己記録を更新した。カーボンプレートによる反発力に加え、クッション性や軽さも備えた靴に「(足に)まめができにくくなった」と疲労軽減や足の保護の効果も口にした。
「マラソンの記録が2分は短縮する」「いや、ハーフ(マラソン)で2分」とささやかれる“魔法の靴”に困惑する指導者は多い。有力実業団の監督は「高校、大学生の本当の力が見極めづらい。みんな(速く)走ってしまうから」とスカウト活動の苦労を明かす。五輪ランナーも育てた指導者は「練習でも想定以上のタイムを出してしまうので、練習法や指導が難しい」という。これまでの強化の“常識”から頭を切り替える必要があるのだ。現場の混乱は「厚底」規制報道でさらに拍車がかかった。
1月末に発表された世界陸連のルール改正で現行商品は認められることになったが、「4カ月以上前から市販されているもの」という規制や、「メディカルリーズン(医事的な理由)」以外はカスタマイズが認められないという英文の解釈をめぐって桐生祥秀(日本生命)ら短距離界でも疑問が噴出。日本陸連にも問い合わせがあるなど混乱は続いている。
新型コロナウイルスの感染拡大で一般ランナーの参加が中止になるなど混乱の中で開催される3月1日の東京マラソン。黒とライトグリーンのナイキ社の新作が国内レースで初お目見えし、ピンク色に鮮やかな緑が混じる。世の中を明るくするのがスポーツの力。新緑の季節にはみんなで心の底から笑っていたい。(向吉三郎)
西日本スポーツ
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