天文愛好家で中軽井沢在住の黒岩秀一さんが5月11日夜、町内からオーロラの撮影に成功した。肉眼では確認できなかったものの、天体撮影専用の一眼レフカメラを使い、20秒間露光で北の空を撮影。画像処理ソフトで調整すると、浅間山のバックに赤く染まった夜空が浮かびあがった。天文学専門の長野高専の教授に画像をメールで送り、オーロラで間違いないとお墨付きを得た。
オーロラは太陽の黒点付近の爆発「太陽フレア」により、地球の磁場が乱れることによって発生。通常、高緯度の地域でしか見られないが、最大規模の「太陽フレア」が連続発生したことで、この日は北海道や石川県など北日本を中心に各地で観測された。
8日から巨大な「太陽フレア」が頻発しているとニュースで知った黒岩さん。減光フィルターを付けた望遠レンズで太陽を撮影すると、大きな黒点を確認できた。11日夜に低緯度オーロラが発生すると予測し、町内の天文仲間の家でスタンバイし撮影した。黒岩さんは「小学生の頃から60年近く、細々ながらでも天文観察を続けて来た甲斐があった」と撮影できたことを喜んでいた。
写真提供:黒岩秀一さん。町内から5月11日23時19分撮影。
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