4月公開の映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は、関連するゲームの売上などにも好影響を及ぼしたようだ。任天堂が11月7日に実施した第2四半期決算(2024年3月期)説明会で明らかにした。
映画スーパーマリオは、累計13億6125万ドルの興行収入を記録し、ゲーム原作の映画として歴代1位、アニメーション映画としても歴代2位の大ヒットを記録した。全世界で1億6984万人が劇場に足を運んだという。
任天堂は「当社が掲げる『任天堂IPに触れる人口の拡大』という基本戦略において、任天堂が初めて制作に直接関わった映画として、非常に大きな成果を上げるに至ったのではないか」と話す。
それは数字にも如実に現れた。Nintendo Switchの「スーパーマリオ」関連5タイトルは4〜9月の全世界販売数が前年の1.3倍に、マリオ関連のスマホアプリも新規ユニークユーザー数が1.4倍となった。アプリのダウンロード数やグッズ販売の増加も確認しているという。
さらに10月20日に発売した横スクロールアクションの新作「スーパーマリオブラザーズ・ワンダー」は、わずか2週間で販売本数が430万本を記録(全世界累計)。マリオ関連タイトルとしては過去最高の販売ペースとなった。
「本タイトルは2Dマリオの世界に、驚きあるアイデアを盛り込んだ、新しい体験ができるものに仕上がっており、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』による世界的な盛り上がりもあって、大きな販売に結びつけることができたのではないか」
任天堂は今後も「スーパーマリオRPG」「ルイージマンション2」などスーパーマリオ関連の新サイトルを相次いで投入する予定で、「映画をきっかけとした広くポジティブな影響を享受できると期待している」。
同時に「ゼルダの伝説」の実写映画化も発表。さらなる相乗効果を狙う。
任天堂は上期(第1、第2四半期)の売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益の全てが前年同期を上回る増収増益。売上はNintendo Switchを発売した17年以降で最大となった。
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