これまで,注文時に5ドル程度の保証金を支払う予約制で販売されていた「Steam Deck」だが,リリース以降悩まされてきた半導体不足が解消されただけでなく,サプライチェーンも強化されたことにより,これまで限定的だった生産から流通,出荷までのプロセスがよりスムーズになったという。
ただ,北米では現時点で「1〜2週間」ほど待つというスピード感で,年末商戦に向けた販売拡大によっては,再び予約モードに戻る可能性もあるとニュース記事は述べている。
日本を含むアジア地域で「Steam Deck」の販売を担当するKOMODOに日本の状況を聞いたところ,保証金(1000円)を支払う現在の購入方法は継続するとのこと。これには,問題視されている転売を防止する目的もあると思われるが,いずれにせよ,「Steam Deck」の順調な出荷が始まったことは,日本での展開にもポジティブな影響を与えるはずだ。
海外では,これまで販売が先延ばしされてきた公式「Docking Station」も販売がスタートした。こちらも,「1〜2週間」待ちの出荷予想となっており,価格はアメリカで89ドル。キーボードやマウスを接続するためのUSB-A 3.1 Gen1ポート3個,ネットワーク向けのギガビットイーサーネット,電源用USB-Cポート,さらに2つの外部ディスプレイを備えている。
ディスプレイについては4K/60Hzや1440p/120Hz,FreeSyncをサポートするほか,MST(Multi-Stream Transport)にも対応し,複数台のディスプレイと接続できる。据え置き型のコンシューマ機として,あるいは小型PCとして仕事や勉強にも利用したい人にとって,使い勝手が良さそうな雰囲気だ。
ソフトウェア面での進化も続けており,SteamOS,各種ドライバー,ファームウェアの全般にわたっての大型アップデートを実施したとのこと。バグ修正やユーザーインタフェースの向上などが行われたほか,バーチャルメニューを全面的に刷新,再設計,新たな販売地域に合わせてオンスクリーンキーボードが日本語,韓国語,中国語(繁体/簡体)に対応した。公式「Docking Station」だけでなく,サードパーティのドッキングモードを含めたリニューアルも行われ,解像度の変更やスケーリング,リフレッシュレートの設定変更などもしやすくなっている。
上記のように,日本では,KOMODOの特設ページで「Steam Deck」の予約受付が行われている。東京ゲームショウ2022で話題が集まった感のある新しいハードウェアの船出と,さらなる進化に注目していたい。
からの記事と詳細 ( 「Steam Deck」,現在の販売対象地域で予約なしの販売に移行。「Docking Station」のリリースに合わせて,オンスクリーンキーボードの日本語対応など,ソフトウェアアップデート実施 - 4Gamer.net )
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