宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星りゅうぐうの粒子の試料を精巧に再現したレプリカが、新潟県上越市下門前の上越科学館で展示されている。生命誕生の謎解明に迫る“鍵”を間近に見ることができる。
粒子の試料を巡っては「生命の源」とされるアミノ酸を確認したとする研究結果をJAXAと岡山大などのチームが今月10日付の日本学士院紀要に発表した。
粒子試料のレプリカはJAXA宇宙科学研究所が製作し、希望する全国の科学館などに配布。初号機の地球帰還を記念してJAXAの施設がある神奈川県相模原市など5市2町が制定した「はやぶさの日」(6月13日)に合わせて一斉に展示した。
レプリカは、回収した中で3番目に大きい試料(長さ約9ミリ、重さ約93ミリグラム)の形状が精密に再現されており、観察しやすいように10倍に拡大した物と並べて陳列している。
はやぶさ2の活動や粒子試料の研究成果を紹介するパネルのほか、上越市三和区のホシノ工業がつりひもやテープを手がけた着陸の衝撃を和らげるパラシュートのミニチュアも並ぶ。
長野県から訪れた男性は「こんなに小さい物から地球の歴史が研究されていくと思うとロマンを感じる」と笑顔を見せた。
7月10日まで。午前9時〜午後5時。月曜休館。
粒子試料のレプリカは上越市清里区青柳の上越清里星のふるさと館でも展示している。
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