デベロッパーのStudio Wildcardは4月18日、『ARK: Ultimate Survivor Edition』をNintendo Switch向けに発表した。今年9月に海外で発売する。本作は、オープンワールド恐竜サバイバルアクションゲーム『ARK: Survival Evolved』にすべての拡張パックを同梱し、さらにいちから作り直した完全版となる。
『ARK: Survival Evolved』は、謎の島ARKを舞台にするオープンワールド恐竜サバイバルアクションゲーム。広大なARKには、恐竜などの古代生物やモンスターが生息しており、プレイヤーは狩ったり飼い慣らしたりすることが可能。そして、武器や防具などのアイテムをクラフトしたり、家を建てたり、作物を育てて食料を確保したりしながら、厳しい環境を生き抜くのだ。
本作は、PCおよびPS4/Xbox One版が先行して発売され、2018年にNintendo Switchに移植された。ただ、Nintendo Switch版は酷評を受けている。開発段階では、Nintendo Switchのハードウェアに合わせていくつかの要素を妥協しながらも、他機種版と同等のビジュアルを実現するとされていた。
しかし製品版は、解像度もフレームレートも、またテクスチャの品質も低く、明らかなダウングレード版だった。ゲームの技術解析でおなじみDigital Foundryは、この世代のコンソールゲームでここまでぼやけたゲーム画面を見たのは初めてだとし、解像度の解析もままならず。結果的に、もっとも低い場合で304×170にまで落ち込むと報告している。
そうした酷評を受けてか、Studio WildcardはNintendo Switch版を作り直すことにしたようだ。前回とは別のデベロッパーに移植を依頼し、最新バージョンのUnreal Engine 4を用いつつ、コードはすべて書き直し。グラフィックや機能面、最適化などを、完全に刷新したとのこと。なお、その成果については現時点では披露されていない。
今回発表された『ARK: Ultimate Survivor Edition』には、本編を拡張する新たなストーリーコンテンツや、「Young Explorers」と呼ばれる学習モードが用意されるほか、カスタムサーバー対応も実施。以前のバージョンを購入したユーザーも、この最新版へのアップデートを受け取ることができる。また、セーブデータは引き継がれる。
『ARK: Ultimate Survivor Edition』は、Nintendo Switch向けに9月発売予定。Nintendo Switch版はもともと日本語にも対応していたため、これを機に日本でも発売されることを期待したい。
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