Monday, January 24, 2022
Microsoftが諦めた幻のモバイルOS「Andromeda OS」とは? - auone.jp
Microsoftがスマートフォンなどのモバイル端末向けOSとして開発していたものの、最終的にリリースされることなく終わった「Andromeda OS」が動作する様子を、Microsoft関連のニュースを報じるWindows Centralが公開しています。
This is Microsoft's canceled Andromeda OS running on a Lumia 950 | Windows Central
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Microsoftは独自開発の折りたたみ式2画面モバイル端末の「Surface Duo」を2020年に発表しており、2021年には後継モデルとなる「Surface Duo 2」も登場しています。このSurface DuoシリーズはAndroid搭載端末となっているのですが、開発段階ではMicrosoft独自の「Andromeda OS」を搭載する予定でした。
Andromeda OSは、MicrosoftがSurface Duo向けに開発していたモバイル向けのOSで、市場に出回ることなく開発プロジェクト自体がキャンセルされることとなりました。そんなAndromeda OSのプレリリース版ビルドを、Windows Centralが独自に入手しています。なお、Andromeda OSはMicrosoftが2017年に継続を諦めたWindows 10 Mobileの後継プロジェクト的な存在で、テストはWindows 10 Mobile搭載端末で行われていたようです。このため、Windows Centralが入手した公式イメージも、当時Microsoftが内部開発で利用していたNokia「Lumia 950」向けのものとなっています。
なお、Andromeda OSはあくまでプレリリース版ビルドであるため「非常にラフな状態で、UIと機能は未完成です。ただし、このOSを構築する際にMicrosoftが何をイメージしていたのかについては十分理解できます」とWindows Centralは記しています。
というわけで、Microsoftが開発を進めていたモバイルOSである「Andromeda OS」のロック画面が以下の通り。
一見普通のスマートフォンのロック画面ですが、専用ペンをロック画面にタッチするだけで、ロックを解除しないまま直接メモを取ることが可能です。スマートフォンのロックを解除し、メモ用のアプリを起動する必要がないため、メモを取るという行為に対する障壁が可能な限り排除されています。
ホーム画面もメモ用のキャンバスとなっており、このメモ機能は「ジャーナル」と呼ばれています。Andromeda OSの場合、ジャーナルが常にバックグラウンドで実行されており、いつでもどこでもメモが取れるようになっていたわけです。なお、このメモアプリはMicrosoft Whiteboardという形でPC向けにリリースされており、ペンでメモを取ったり付箋を追加したり、画像や3Dオブジェクトを挿入したりすることが可能です。
Andromeda OSはジェスチャーベースのOSとなっており、ホーム画面の左下にメニューボタン、右下にCortanaボタンがあります。メニューボタンをタップするとWindows 10のようなタイル状のメニュー画面が表示され、これを上下にスワイプして使用したいアプリを探すこととなります。アプリを開くとこのメニューボタンとCortanaボタンは消えてしまいますが、画面を左右にスワイプすることでメニュー画面とCortana画面にアクセスできるようになっています。
通知画面を下方向にスワイプするとコントロールセンターが表示されます。これはWindows 11に搭載されているものと同じで、「Andromeda OSで開発されたものが踏襲されている」とWindows Central。なお、Andromeda OSのコントロールセンターにはWi-Fiのオンオフや明るさ・音量の調整などができるほか、音楽プレイヤーも配置されており、Windows 11のものと機能的には全くの同等と言えます。また、Andromeda OSはMicrosoftのFluent Designを採用しており、背景にぼかしをかけたかのような見た目になっているのが特徴です。
Andromeda OSはFluent Designをさまざまな場所で活用しており、例えばロック画面やロック解除画面、コントロールセンターなどでぼかし効果を多用しています。
この他、Andromeda OSには実験的な「ラジアルUDメニュー」というモードも搭載されており、メニュー画面やCortana画面にスワイプで遷移するのではなく、円形ボタンが配置されたUI(画像右)でアクセスすることになります。Windows Centralは「Andromeda OSが開発されていた当時、誰もが完全なジェスチャーナビゲーションに精通していたわけではないため、画面上のナビゲーションメニューが代替方法として用意されていた可能性があります」と記しました。
Windows Centralは「Androidを搭載したSurface DuoとAndromeda OSのユーザーエクスペリエンスがどれくらい似ているか、あるいは異なっているかを確認することは非常に興味深いところです。どこでもメモを取れるジャーナルという機能は、Androidを搭載したSurface DuoではなくAndromeda OSにとってのメイン機能でした」と記し、Android版Surface Duoに欲しい機能としてジャーナルの存在を挙げています。
なお、Andromeda OSを搭載したLumia 950を操作する様子は、以下のムービーでチェックできます。
This is Microsoft's canceled Andromeda OS on a Lumia 950 - YouTube
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