欧州の近代史、勢力地図を変えた戦争が普墺戦争(1866年)と普仏戦争(1870~1871年)だ。プロイセンが強国に浮上してドイツ統一を目前にすると、フランスとオーストリア、ロシアが妨害を試みた。プロイセンは、ロシアとオーストリア連合軍に続きフランスまで撃破した。欧州の強者が変わり、プロイセンは思い切り走り、ドイツ統一を完成させたことで、さらに強い国家になった。
同時にドイツは、ナポレオンに占領された国家的羞恥を消して見事に復讐した。皮肉にも、この時のフランス王は、ナポレオンの甥というルイ・ナポレオンだった。ドイツはその後、あまりに強くなりすぎて第1次、第2次世界大戦を起こした。第2次世界大戦の敗戦にもかかわらず、現在、経済力においては欧州の最強者に復帰した。
ドイツの勝利に決定的に貢献したのが、新型ドライ製小銃だ。それまでの小銃は、銃弾を銃口から挿入しなければならなかった。これを前装式小銃という。前装式小銃は、発射速度が遅いだけでなく、立って装填して射撃しなければならない。うまくやれば「座って撃つ」ことができる致命的な短所があった。鋼線の入った小銃が発明され、小銃の威力と命中率が飛躍的に高まると、兵士が立って前進しながら射撃するラインバトル方式は文字通り「死の隊形」となった。遊底を引いて弾丸を挿入する後装式小銃は、発射速度を飛躍的に向上させ、伏せ撃ちを可能にした。依然として立って戦う方式から完全に脱することはできなかったが、戦闘方式で飛躍的な変化を与えたのは明らかだ。
後装式小銃の役割が誇張されたという説もある。強国間の戦争で、兵器性能の若干の差、比較優位は決定的な役割を果たすことはできない。勝利の本当の要因は人間だ。彼らの戦術、力量、勇気、意志だった。この信頼が真の危機を迎える瞬間がついに訪れた。まだそうなってはいないが、ドローン、人工知能(AI)、ロボット、宇宙戦争は本当に人間の時代が終わったのではないかという恐怖を投げかけている。戦争だけではない。人類は人生のあらゆる領域で、真の試験台に立たされている。
歴史学者
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