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Friday, December 31, 2021

【モンハンライズ】2021年最後の重大事変!! ヌシ・リオレウスを討伐して今年の厄を吹っ飛ばせ - AppBank.net

ヌシ・リオレウスの強化個体を相手に腕試し

本日2021年12月31日(金)、Nintendo Switch向けソフト『モンスターハンターライズ』の最新イベントクエスト“ヌシ・リオレウス重大事変”の配信が始まった。

今回登場したのは強化個体、特別な報酬はないけど討伐できれば一流ハンターの仲間入り!?

ヌシ・リオレウスの主な注意点と手応えを合わせて紹介していくぞ。

第4の重大事変を攻略しよう

対空する相手の挙動を覚える

ヌシ・リオレウスは対空状態でハンターを追い回すことが多く、そのバリエーションも豊富。

着弾点を変えながら放つ2発の火柱ブレスや地を走るブレス。

回り込みブレスからのほかの攻撃を繋げてくるなど、とても厄介だけどそのあと必ず着地する。

とくに剣士はそのチャンスを活かしていくことが大切だ。

▲3連ブレスや薙ぎ払いブレスからの爪攻撃など、とにかく対空時の攻撃が多い。警戒をうながすハンターボイスが聞こえたら回避と反撃に備えよう。

▲なぎ払いブレスを脚元でやり過ごし、深追いせずその後派生する攻撃に備える。見極めが難しいときは着地するまで身を守ることに専念するのもオススメだ。

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科学&テクノロジー

Wednesday, December 29, 2021

今年のGoogleスゴすぎない? - GIZMODO JAPAN

2021: More than OK!

今年もGoogle(Alphabet)にお世話にならない日はありませんでした。このインフォグラフィックによると、人類は毎分570万回もGoogle検索し、約69万時間分の動画をYouTubeで見ていたそうです(YouTubeはGoogle傘下、GoogleはAlphabet傘下)。

それだけでもヤベェ会社だなと思いますが、今年はコア以外の部分もすごかった!

コスパも技術もエゲツない Google Pixel 6

2021-google-02
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

Google謹製のAndroidスマホが日本市場デビューを果たしたのが2018年。Pixel 3は、ソフトの力で群を抜いてキレイな写真が撮れるシンプルイズベストなスマホでした。ただしメモリ容量やバッテリー持ちがちょっと物足りない記憶。

2019年のPixel 4は、Soliレーダーという飛び道具が最高に面白いスマホでした。でもバッテリー持ちは相変わらずで、カメラのハードウェアが物足りなかった…。そして2020年のPixel 5はスペックが中堅なのにお値段が結構しちゃう、スタイル重視な微妙スマホでした。

Pixel 3〜5で共通しているのは、ハードウェアが弱い割に値がはっているところです。魅力度は3→4→5と下がってきているように思えたくらいで、Pixelも「Killed by Google」の墓場に向かっているのかなーと心配していたほど。

が!!

2021年のPixel 6はそんな憂いを吹き飛ばすスター選手でした。Googleがハードウェアに本気を出して、スマホの根幹にあるプロセッサーを自社設計。そのおかげで、あらゆるAI機能をオンデバイス処理に落とし込むことに成功しています。写り込みを消し去る画像処理や、文字起こし翻訳といった言語処理まで、オフラインで利用できるのは画期的です。

Video: ギズモード・ジャパン/YouTube

ソフトウェアアップデートは従来の3年から5年に延長され、メモリ容量やカメラ構成などのハードウェアも軒並みアップグレードを果たしています。まさしくフラグシップとなったのに、お値段はPixel 5にたったのプラス1万円。Galaxy S21などと比べると1万円ほど安く、性能を考えると納得感は十分。Pixel 6は、2021年ベストスマホはこれなんじゃないかと思えるくらい素晴らしい出来だったんです(AIでAI用のチップをデザインしたら人間がやるより早くなったという研究結果もアツい)。

こうなると噂のスマートウォッチ、Pixel Watchへの期待も高まりますし、チップを自社設計していると噂の2023年Chromebookも期待大。IoT部門でもMatterにいち早く対応するなど、2021年のGoogleからはハードウェアへの熱が感じられました。

いきなり息を吹き返した Wear OS

2021-google-03
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

Googleのスマートウォッチ用OS、Wear OSの苦悩は一言でまとめると、「ニワトリとタマゴ」だと思います。Wear OSが大手スマートウォッチメーカーに採用されない→GoogleもQualcommもWear OSに注力できない→Wear OSがよくならない→メーカーに採用されない。なんていう感じのグダグダ。

この負のスパイラルを打開すべく、GoogleとSamsungは手を組んでそれぞれのスマートウォッチプラットフォーム、Wear OSとTizenを2021年に統合させました。

そして生まれた新生Wear OS。初めて搭載したGalaxy Watch 4は「Goodと思えた初めてのAndroidスマートウォッチ」と米Gizmodoに言わしめるほどの仕上がりで、Androidユーザーの多くが「やっとか!」と思ったはずです。

販売シェアでもGalaxyシリーズが大きく成長しましたし、この勢いで最高なPixel Watchが発売されたら、長らく「Apple Watchとその他」だったスマートウォッチ業界が変わりそう。

これまでのWear OSがダメダメすぎたのもありますが、今年はとにかく大躍進しましたね。

量子から宇宙まで抜け目なし

2021-google-04
Image: Google | Sycamore 量子プロセッサ

暦を読むアナログコンピューター、弾道計算をするデジタルコンピューター、そしていよいよ広まりそうな量子コンピューター。新たな時代の幕開けです。

そこでもGoogleはしっかり存在感を示しています。2021年5月に「誤り訂正可能な100万量子ビットの量子コンピューター」を10年以内に開発する道筋が立ったと発表したんです。これは実用的な量子コンピューターが作られるという意味で、一部の分野においてはスーパーコンピューターをはるかに凌駕する計算能力が、Googleの手によって一気に開ける可能性があるということ。

量子コンピューターは自然界の力そのものを使って計算する新たな手法なので、この世界の理解がさらに加速していくはずです。つまり自然科学の発展。すると応用科学も底上げされるので、そのまま技術→ガジェット→サービスと最先端化学の恩恵がもっともっと身近になってくるでしょう。たとえばお望みの能力を持ったAIや、特殊な性質を持った素材の作り方をすぐに導き出せるかもしれません。

そんな量子コンピューティングのパワーは、Googleのクラウドを通じて世界中の研究者が使えるようになるはずです。しかしそれは海底の光ファイバーケーブルだけではなく、宇宙も経由していることと思います。

というのも、Googleは2021年にSpaceX社と手を結んでGoogleのデータセンターをStarlink衛星ブロードバンドに直結すると発表しているんです(その裏で気球インターネット開発は停止)。つまりStarlinkに繋ぐためのガジェットを持ってさえいれば、地球のどこにいてもGoogleのネットサービスが使えるということ。

なんだったら、Starlinkプロジェクトはいずれ月や火星と接続することも視野に入れているでしょうから、宇宙のどこにいてもGoogleが使えるようになっているかもしれませんね。2015年にSpaceXに投資したGoogleは、いったいどこまで見据えていたのか。

ノーベル賞級のAIテックで創薬

2021-google-05a
Image: DeepMind|分子レベルのマシンとも呼べるタンパク質は、形状でその機能が変わる

人体の60〜70%は水といいますが、その次に多いのがタンパク質です。だいたい10〜15%ほど。

毛も皮膚も神経も脳もタンパク質なしでは存在しえませんし、タンパク質が不可欠なのはほかの動物はもちろんこと、細菌やウイルスについても言えることです。地球生命は、タンパク質によって形作られているといっても過言ではありません(ウイルスが生命かどうかは別の話)。

なので「タンパク質」がどういうものか理解して自由にイジれるようになれば、人類文明にとって絶大な意味を持ちます。本物の牛肉を超える人工肉を作ったり、二酸化炭素をものすごい効率で燃料に変える酵素を作ったり、人体の不具合をめちゃくちゃ的確に治療したり。mRNAワクチンだって、一言でいえばタンパク質工場である細胞をハックする技術ですからね。でもタンパク質の構造はあまりにも複雑で、たとえパワフルな実験器具やスパコンを持っていても、形状を正確に知ることはとても困難でした。

そこに舞い降りたのが2020年のAlphaFold 2。囲碁で覇者となったAI=AlphaGoを作ったチームが、タンパク質構造予測用に作ったAIです。2021年7月には無料公開され、これがとんでもない精度とスピードで軽々とタンパク質の形状を当てていくので、構造生物学にとんでもないパラダイムシフトが起きました。なにせ50年来のサイエンス課題をぼほぼ解決してしまったんです。iPod発案者であるTony Fadell氏も「ノーベル賞に値する」と大絶賛。

そして2021年11月には、この系統の技術で創薬することを目的としたIsomorphic Labs社が設立されました。実は医薬品の多くもタンパク質でできているので、このテックとの相性は抜群。期待しかありません。

いま社内ではおそらく、人体にある受容体などのタンパク質、ウイルスや細菌といった病原体の抗原タンパク質、それから人類に知り得ているあらゆるタンパク質の形状を片っ端からモデル化しているのだろうと思います。あとは形状のマッチングで薬の役割を果たせそうなタンパク質を割り出し、副作用の危険性や量産可能性などで絞り込み、実際に試して認可を得られれば新薬です。お金・時間・物量を必要としていたこれまでの創薬とは一線を画していますよね。

しかもAlphabet傘下には「医療データを有効活用したい」Verily社と「老化を治療したい」Calico社があるので、最終的にはテイラーメードの老化治療薬やメソッドの開発に繋がるのかも。

やっぱり今年のGoogle、ヤバくないですか?

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科学&テクノロジー

Tuesday, December 28, 2021

Windows 11ミニTips(28) エクスプローラーの動作をちょっとでも軽くしたい - マイナビニュース

まだ正解にたどり着いていないが、「エクスプローラーを使わない」方法を模索している。

ビルド22000.376に更新するKB5008215がリリースされたものの、リリースノートを見ても更新情報はなく、セキュリティ関連情報は盛りだくさん。他のツールで代替しようとExplorer++Filesを試しているが、いずれもしっくりこない。

  • タブに対応したExplorer++。開発版を使用しているがダークモードへの対応は過渡期にあり、タブやメニューバーが以前のまま。表示形式を切り替えるショートカットキーもなく、エクスプローラーに慣れていると使い勝手は今一歩である

一昔前のファイラー開発も下火になり、選択肢が見当たらないなか思い出したのが、FDcloneの存在。往年のPCユーザーには著名な出射厚氏が開発したDOS用ファイラーを、Linux用に移植したツールである。

ファイル名を変更する、ファイルを移動するといった軽微な操作はWSL(Windows Subsystem for Linux)経由でも軽快で、Windows XP辺りのシンプルなエクスプローラーを思い出した。

ただ、指がエクスプローラーに慣れてしまい、FDcloneの操作を思い出せず戸惑う場面が少なくない。Windows 11 Insider Preview ビルド22523では、OneDriveフォルダー内のファイル名変更時にキーボードフォーカスを失うバグが修正されている。

だが、この修正結果がいつWindows 11 バージョン21H2に反映されるかは不明だ。Microsoftの対応が先か、筆者がFDcloneなどを使いこなすのが先か。徒然と考えながら、日々PCを使っている。

さて、このように私的な話を述べたのは、エクスプローラーの軽量化が主題だからだ。たとえばエクスプローラーの「新規作成」をクリック/タップして現れるメニューはアニメーション効果が加わっている。好みが分かれるところだが、筆者はキーを押す、マウスのボタンをクリックすると瞬時に反応してほしい。

過去のWindowsは「パフォーマンスオプション」でエクスプローラーの演出を取捨選択できるが、Windows 11はWindows UIライブラリー 3への移行期にあるので、設定項目がどう動作するのか不明な部分もある。

筆者が確認したところ、ツールバーに並ぶボタンをクリック/タップした際のアニメーション効果は「Windows内のアニメーションコントロールと要素」をチェックオフすることで無効にできた。

「パフォーマンスを優先する」を選択してから、「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」など、好みに応じて有効化する機能を選択するといいだろう。

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Monday, December 27, 2021

実世界に溶け込むCG 空中に浮かずに配置し、光の当たり具合も適切に調整 - ITmedia

Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 オーストリアのグラーツ工科大学とVRVis Research Center、ニュージーランドのオタゴ大学の研究チームが開発した「Neural Cameras: Learning Camera Characteristics for Coherent Mixed Reality Rendering」は、実世界にバーチャルオブジェクトを重ねて描画するビデオベースのMR(Mixed Reality)において、両者が調和しているかのようにレンダリングする深層学習を使った手法だ。物理的なカメラ特性を考慮することで実現した。

(a)虎のおもちゃ、(b)上段が従来の方法でレンダリングした3Dスキャンした虎のバーチャルオブジェクト。下段がこの手法を使って出力した虎のバーチャルオブジェクト、(c)虎の左が実物、中央がこの手法の出力結果、右が従来の出力結果

 実世界にバーチャルオブジェクトを表示するMRは、両者がどれだけ調和できるかが求められる。バーチャルオブジェクトが静止画ではなく、アニメーションを含むとなると難易度も上がる。そのために、実世界の物体と調和した配置(空中に浮いたりめり込んだりしていないか)と、実世界の動きに応じたリライティング(光の当たり具合)などを行う

 一方で既存の方法では、バーチャルカメラに依存しており、物理的なカメラ特性を考慮しきれていないのが現状だ。これには、実際のレンズやセンサー、ISP(Image Signal Processor)が含まれる。今回は、このカメラ特性(レンズ、センサー、ISP)をDNN(Deep neural network)を使って推定し、バーチャルオブジェクトに適応することで、カメラ特性に応じたレンダリングを実行する。

 具体的には、レンズシステムの動作を模倣するための「LensNet」、イメージセンサーを模倣するための「SensorNet」、そしてISPによって追加されるエフェクトを含むために「ISPNet」の3つのネットワークを設計した。このように3つのネットワークに分けることで、それぞれに最適なデータセットで学習できる。

 この手法は、データセット内の画像に共通するカメラ特性を模倣してオフラインで学習するため、実行時に物理的なカメラに関する詳細な情報を必要としないのが特徴だ。

システムの概要

 学習したモデルを介してレンダリングしたバーチャルオブジェクトは、高品質のぼかしや色合いが実世界と調和して表現される。従来のバーチャルカメラを使った場合と比べても、例えば、虎のおもちゃとそれを3Dスキャンした虎のバーチャルオブジェクトを並べると、 虎のバーチャルオブジェクトは実世界の色やブラーとの不一致が起こり、見る者に強烈な違和感を与えるが、今回のモデルを活用すると、レンダリングの色やブラーを実世界に合わせるため、実世界に溶け込んだような表現ができる。

照明を変えてもその照明環境に応じて表現される。中央だけがリアルで他はCG

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注目の「小型PC」5機種を一斉比較!サイズ感・性能・消費電力など知りたい特長が丸分かり - PC Watch

 ここ1年で急激に存在感を増し、PCのジャンルの1つとして定着した感のある「手の平サイズの小型PC」。CPUやAPUが内蔵するコア数やスレッド数が多くなり、内蔵GPUの性能も高くなってきたこともあり、昔の小型PCと比べると性能的にも十分満足できるレベルになっている。しかも価格がかなり安い。

 最近では先鋭的なガジェット愛好家だけではなく、自宅でテレワーク用に利用する置き場所を選ばないデスクトップPCが欲しい、というユーザーからも熱い注目を浴びている。

 この企画では、大きな話題を集めている手の平サイズの小型PCを5モデル集め、サイズ感やスペック、実際の性能などを徹底的に検証してみた。

厳選した5機種の小型PCを徹底比較

 今回は、原則的にメモリやSSDを搭載し、OSもインストールされている「完成品」として購入できるモデルをピックアップした。ただしIntelのNUC 11 Extreme KitはベアボーンPCであり、PCとして購入できるモデルはパーツショップが独自にメモリやSSDを組み込んでPCとして販売している。とは言え小型PCの中でも非常に特徴のあるモデルなので、今回はあえて比較対象とした。

 ここからは、比較する5モデルを簡単に紹介する。

CHUWI「RZBOX」

 中国CHUWI(ツーウェイ)のRZBOXは、AMDの「Ryzen 9 4900H」をAPUとして採用する小型PCだ。ごついスリットを設けたアルミ製の外装が印象的である。

 クラウドファンディング経由で購入できるモデルで、メモリやSSDを搭載しないベアボーンPCのほか、16GBのメモリと512GBのSSDを搭載してWindows 10 Homeがインストールされたモデルを用意する(直販サイトでは現在約7万4,000円)。今回はこのPCとして利用できる後者のモデルを検証した。

Intel「NUC 11 Extreme Kit」

 IntelのNUC 11 Extreme Kitは、細長い長方形の筐体を採用する小型PCだ。ほかのモデルよりちょっと大きめではあるが、その分拡張性は高い。長さが約30cmまでのビデオカードを追加して3Dグラフィックスの描画性能を強化できるのは、NUC 11 Extreme Kitならではの特徴である。店頭で15万円ほどで販売されている。

 今回はIntelから借用した検証用機材を使用した。CPUは8コア16スレッド対応のCore i9-11900KB、GPUはGeForce RTX 3060を搭載するビデオカード、メモリは16GB、SSDは500GB、が組み込まれていた。

Lenovo「ThinkCentre M75q Tiny Gen2」

 LenovoのThinkCentre M75q Tiny Gen2は、AMDのAPUを採用する小型PCだ。ノートPC向けではなく、TDPが35Wに制限されたデスクトップPC向けのAPUを採用しているが、ほかのモデルに勝るとも劣らない非常に薄型でコンパクトな筐体が非常に印象的だ。

 BTOに対応しており、CPUやメモリ、SSDの容量など細かく変更して購入できる。今回はAPUに「Ryzen 5 PRO 4650GE」、メモリは8GB、SSDは256GBのモデルを使用した(現在はBTOでCPUが選択できない状態だが、Ryzen 5 PRO 5650GEを採用するモデルの直販価格は6万6,550円)。

MINISFORUM「EliteMini HX90」

 MINISFORUMのEliteMini HX90は、AMDのノートPC向けAPU「Ryzen 9 5900HX」を搭載する小型PCだ。Ryzen 9 5900HXは、8コア16スレッドに対応した最新の「Zen 3」コアをCPUコア部分に採用し、主にゲーミングノートPCで採用されることが多い高性能なAPUである。

 ベアボーンPCのほか、メモリやストレージの容量が異なる3モデルをラインナップしている。今回はメモリが16GB、ストレージが256GBでOSにWindows 10 Proをインストールしたモデルを借り、性能などの検証を行なっている(直販価格は9万9,690円、現在はキャンペーン価格で8万9,690円)。

MINISFORUM「EliteMini TL50」

 同じくMINISFORUMからはもう1台、EliteMini TL50を取り上げた。CPUは、IntelのノートPC向けCPU「Core i5-1135G7」を搭載する。一般的なノートPCやモバイルノートPC、液晶一体型デスクトップPCなど広い範囲で利用されている。ほかのモデルとの性能比較では、一般的なPCの指標として考えることも可能だろう。

 16GBのメモリのみを搭載してSSDやOSを追加する必要があるモデルと、16GBのメモリと512GBのSSDを搭載し、OSにはWindows 10 Proをインストールしたモデルを用意している。今回はPCとして利用できる後者を借りて性能などの検証を行なった(直販価格は7万9,690円、現在はキャンペーン価格で6万6,690円)

サイズ感を比較してみる

 まずはサイズ感を比較してみよう。同じ小型PCとは言っても、それぞれのモデルごとに幅や奥行き、高さは異なる。またWebサイトで見たときの印象と、実際に置いたときの印象はかなり違ってくる。それぞれのモデルの幅、奥行き、高さを整理したのが以下の表だ。

【表1】サイズの比較
幅(mm) 奥行き(mm) 高さ(mm) 容積(立方m)
CHUWI
RZBOX
177 188 61 2,030
Intel
NUC 11 Extreme Kit
120 357 189 8,097
Lenovo
ThinkCentre M75q Tiny Gen2
182.9 179 36.5 1,195
MINISFORUM
EliteMini HX90
190 195 60 2,223
MINISFORUM
EliteMini TL50
149.6 149.6 55.5 1,242

 表の数値は、すべて本体を横起きで設置したときの位置関係に合わせて調整しており、スタンドなどオプションを含めたサイズではない。容積はIntelのNUC 11 Extreme Kitがもっとも大きいが、30cmのビデオカードを組み込めるという拡張性の高さを考えれば当然のことだろう。

 幅や奥行きはともかく、40mmを切る厚みが魅力的なのがThinkCentre M75q Tiny Gen2。容積も、今回取り上げたモデルではもっとも小さい。これに続くのがEliteMini TL50で、幅と奥行きはThinkCentre M75q Tiny Gen2より小さく、容積もほとんど変わらない。置き場所に困らない小さなPCが欲しい場合は、この2つが最有力の選択肢となる。

小型PCの奥行きは、350mlのペットボトルとほとんど変わらない。写真はMINISFORUM「EliteMini TL50」
Lenovo「ThinkCentre M75q Tiny Gen2」の厚さは36.5mmで、今回取り上げた中ではもっとも薄い

主なインターフェイスを比較してみる

 次に搭載する主なインターフェイスの数や種類を比較してみよう。ディスプレイ出力端子が豊富なら、マルチディスプレイを構築することでテレワークなどを含む日常的な作業を快適にしてくれる。高速にファイルをやり取りできるUSB 3.1(USB 3.2 Gen 2、10Gbps)対応のUSBポートや、高速な2.5Gigabit Ethernet対応の有線LANポートを装備するモデルも注目したい。

【表2】ディスプレイ出力端子の比較
HDMI DisplayPort Thunderbolt 4(DisplayPort)
CHUWI
RZBOX
1 1 0
Intel NUC
11 Extreme Kit
1 3 2
Lenovo
ThinkCentre M75q Tiny Gen2
1 1 0
MINISFORUM
EliteMini HX90
2 2 0
MINISFORUM
EliteMini TL50
1 1 1

 ディスプレイ出力端子に関しては、独立したビデオカードを搭載するNUC 11 Extreme Kitが優れている。ただしこれらのディスプレイ出力端子はビデオカードが搭載しているものであり、マザーボード側が搭載しているものは利用できない。

 EliteMini HX90も、HDMIとDisplayPortを2基ずつ装備しており、4系統の出力が可能だ。なお今回取り上げたモデルはすべてリフレッシュレート60Hzで4K解像度の出力が可能なので、4K対応ディスプレイも問題なく利用できる。

NUC 11 Extreme KitのHDMIやDisplayPortは、搭載しているビデオカードが搭載するディスプレイ出力端子
EliteMini HX90ではHDMIとDisplayPortを2基ずつ装備する
【表3】USBポートの比較
USB 2.0 USB 3.0
(USB 3.2 Gen 1)
USB 3.1
(USB 3.2 Gen 2)
Thunderbolt 4
CHUWI
RZBOX
4 2 0 0
Intel NUC
11 Extreme Kit
0 0 8 2
Lenovo
ThinkCentre M75q Tiny Gen2
2 3(1基はType-C) 1 0
MINISFORUM
EliteMini HX90
0 6(1基はType-C) 0 0
MINISFORUM
EliteMini TL50
2 4 0 1

 USBポートについては、10Gbpsの帯域に対応するUSB 3.1対応ポートを8基も搭載するNUC 11 Extreme Kitが有利。5Gbps対応のUSB 3.0対応ポートを6基装備するEliteMini HX90が、こちらでも次点となった。

 また、ほかのモデルでは意外とUSB 2.0対応ポートが現役であり、高速なUSBメモリを利用するときなどは挿すポートを間違えないようにしたい。

【表4】有線LAN端子の比較
Gigabit Ethernet 2.5Gigabit Ethernet
CHUWI
RZBOX
2 0
Intel NUC
11 Extreme Kit
0 1
Lenovo
ThinkCentre M75q Tiny Gen2
1 0
MINISFORUM
EliteMini HX90
0 1
MINISFORUM
EliteMini TL50
0 2

 有線LANポートについては、2.5Gigabit Ethernetポートを2基搭載するEliteMini TL50がもっとも優れている。ただ、2.5Gigabit Ethernetを生かすにはブロードバンドルーターやネットワークハブの対応も必要であり、現状でその性能を100%引き出すためにはコストがかかる。

 Gigabit Ethernet対応モデルでも、一般的な環境で利用するなら、とくに問題はないだろう。

2.5Gigabit Ethernetポートを2基装備するEliteMini TL50

 今回取り上げたモデルは、電源ユニットを内蔵するNUC 11 Extreme Kitを除いてACアダプタで動作する。それぞれのモデルのACアダプタを比較してみたところ、一番小さいのはEliteMini TL50に付属する出力が65WのACアダプタだった。

 これに次ぐのが同じ65出力に対応するThinkCentre M75q Tiny Gen2で、それ以外のモデルは総じてEliteMini TL50よりもかなり大きなサイズのACアダプタだった。

左がEliteMini TL50、右がThinkCentre M75q Tiny Gen2のACアダプタ。サイズはよく似ている
同じく左はEliteMini TL50で、右はEliteMini HX90のACアダプタ。感覚的には二回り以上大きい

 高性能で、発熱の目安となるTDPの設定が大きめになっているCPUやAPUを搭載する小型PCは、必要とする電力も大きい。RZBOXに付属するACアダプタは90W出力対応、EliteMini HX90では120Wにも達する。

 対応する出力によって組み込む部品や数が変わってくるため、ACアダプタのサイズが大きくなるのは仕方のないことだ。ACアダプタのサイズと本体のサイズを合わせて考えたい、というユーザーなら、ThinkCentre M75q Tiny Gen2とEliteMini TL50が最適な選択肢となる。

ビデオカード搭載のNUC 11 Extreme Kitが別格の強さ

 次は性能検証だ。今回取り上げた5機種で代表的なベンチマークテストを行ない、スコアや処理にかかる時間を比較してみた。なおThinkCentre M75q Tiny Gen2については、メモリの構成をほかのモデルと合わせるため、DDR4-3200対応の8GBメモリを追加している。

【表5】検証機のCPUとGPU
CPU GPU
CHUWI
RZBOX
Ryzen 9 4900H
8コア/16スレッド、3.3~4.4GHz
Radeon Graphics
Intel NUC
11 Extreme Kit
Core i9-11900KB
8コア/16スレッド、3.3~4.9GHz
GeForce RTX 3060
Lenovo
ThinkCentre M75q Tiny Gen2
Ryzen 5 PRO 4650GE
6コア/12スレッド、3.3~4.2GHz
Radeon Graphics
MINISFORUM
EliteMini HX90
Ryzen 9 5900HX
8コア/16スレッド、3.3~4.6GHz
Radeon Graphics
MINISFORUM
EliteMini TL50
Core i5-1135G7
4コア/8スレッド、2.4~4.2GHz
Iris Xe Graphics

 まずは日常的によく利用されるアプリを実行し、その処理性能をScoreとして表示してくれる「PCMark 10 Extended」を実行した。いつもの製品レビューでは個別の数値も掲載しているが、今回は機種が多いので、総合Scoreのみを比較してみた。

PCMark 10のScoreでもっとも優れているのはNUC 11 Extreme Kit

 突出して優れているのはNUC 11 Extreme Kit。ただこのScoreは、GeForce RTX 3060搭載のビデオカードを搭載しているおかげであり、CPU内蔵GPUを利用しているほかのモデルと比較するのは、ちょっとフェアではないかもしれない。

 別途ビデオカードを搭載しないタイプの中では、EliteMini HX90がもっとも優れている。CPUコアは最新の「Zen 3」であり、同じAMD製のAPUだがCPUコアの世代が1つ古いRZBOXや、ThinkCentre M75q Tiny Gen2は、さすがにおよばなかったようだ。EliteMini TL50は搭載CPUのグレードの差が響いている。

 さらに、3Dグラフィックス描画性能を検証できる「3DMark」のテストも行なった。「Time Spy」は主にDirectX 12対応ゲーム、「Fire Strike」はDirectX 11対応ゲーム、「Night Raid」はDirectX 12対応だがTime Spyよりテスト内容は軽量で、CPU内蔵GPUを利用してゲームをプレイするときの適性を検証できる。

独立したビデオカードを搭載するNUC 11 Extreme Kitは、3DMarkでも強い

 PCMark 10と同じように、GeForce RTX 3060搭載のビデオカードを搭載するNUC 11 Extreme Kitが素晴らしい成績を収めている。「ゲーミングノートPC」と呼ばれるタイプのノートPCでは、同じく独立したGPUを搭載することが多いが、それはGPUを搭載することで3Dグラフィックスの描画性能を著しく強化してくれるだけではなく、全体的な性能も底上げしてくれるからだ。

 同じようにCPU内蔵GPUを搭載するモデルで比較すると、今度はEliteMini TL50がトップに立つ。EliteMini TL50が搭載するIntelの「Core i5-1135G7」では、「Intel Iris Xe Graphics」というGPUを内蔵しており、内蔵GPUの中ではかなり優秀だ。それが3DMarkの結果に反映しているのだろう。

 AMD製のAPUを搭載するRZBOXやThinkCentre M75q Tiny Gen2、EliteMini HX90はほぼどんぐりの背比べといった状況である。どのAPUでも、内蔵するGPUは「AMD Radeon Vega」で性能もほぼ同じなので、こうした結果になる。

 動画エンコードを行なう「TMPGEnc Video Mastering Works 7」では、約3分の動画ファイルをH.264/AVC形式と、H.265/HEVC形式でエンコードする時間を比較した。CPUのマルチコア性能をフルに活用するアプリで、CPUコアの性能がはっきりと示される。

H.264/AVC形式へのエンコードでもっとも高速だったのはEliteMini HX90

 この動画エンコードテストでもっとも優れていたのは、EliteMini HX90。先ほども述べた通り、最新のZen 3コアを搭載する最新のノートPC向けAPUであり、動作クロックも高めなのでこうした結果になったのだろう。これに続くのがNUC 11 Extreme Kitで、こちらも最新のCPUコアを搭載し、高い動作クロックをサポートするCPUだ。

 こうした一方で、振るわなかったのはEliteMini TL50。Core i5-1135G7は、今回テストした中では唯一の4コア8スレッド対応のCPUであり、ほかのCPUやAPUが8コア16スレッド対応であることを考えると、いかにも非力ではあった。

 ちなみにH.265/HEVCでのエンコード時のCPU使用率は、EliteMini TL50を除いて70~80%だった。今後アプリ側の最適化が進むことで、もっと差が開く可能性はある。

CPU温度が100℃に達するモデルもいくつかある

 小型PCは一般的なデスクトップPCと比べてコンパクトなので、CPUクーラーも小さいものしか搭載できない。過去のレビューに寄せられたTwitterのツイートなどでは、消費電力や動作中の温度が知りたいという声もよく聞いたので、今回はこの辺についても検証してみた。

 筆者が通常の自作PCで消費電力と温度の検証を行なう場合、システム全体に非常に強い負荷をかける「OCCT」というテストを利用する。しかし今回はOCCTを実行しようとすると、ほとんどのモデルでOCCTが強制終了してしまう。

 OCCTを実行中の消費電力が、接続されているACアダプタの出力を超えてしまっているため、フェイルセーフ機能が働いているのだろう。そこで今回は、CPUの全コアを利用したときの処理性能を計測できる「Cinebench R23」を実行中の最高温度や消費電力を比較した。

 まずは温度の状況だ。アイドル時は起動後10分後の状況、高負荷時は前述の通りCinebench R23中の最高温度温度だ。温度計測には「HWMonitor 1.45」を利用しており、表示された温度の小数点は四捨五入している。

 まず高負荷時の温度については、RZBOX、NUC 11 Extreme Kit、EliteMini TL50の3モデルが100℃に達している。やはり小型PCだと、冷却性能が追い付かない場合があるようだ。

 ただIntelの最近のCPUは、最初に高いクロックで動作するという特性があり、最高温度はその状況を反映した数値である。NUC 11 Extreme Kitでは最初に4.1GHzで動作し、しばらく経つと動作クロックが3.4GHzに低下し、そのときのCPU温度は92~95℃で推移した。

 EliteMini TL50もテスト初期の動作クロックは3.8GHzを示し、このときにCPU温度が急激に上昇して100℃に達する。同じようにちょっと時間が経つと動作クロックが3.3GHzに低下し、CPU温度は80℃前後で推移するようになった。

 ちょっと不安が大きいのはRZBOXで、テスト開始直後は3.4GHzで動作して100℃に達した後は、徐々にクロックを下げながらも100℃近辺で移行した。ほかのAMD製APUを搭載する小型PCと比べると、明らかに高い。

 借用したモデルは製品版ではないということであり、製品版では改善が図られる可能性はあるが、このままだと負荷の高い状況で使い続けるのはちょっと怖い。

 ThinkCentre M75q Tiny Gen2は高負荷時でも78℃、EliteMini HX90も87℃ではあるが、ほかのモデルと比べれば不安を感じるレベルではない。CPU温度だけで考えれば、ThinkCentre M75q Tiny Gen2とEliteMini HX90、テスト直後を除けば80℃で安定していたEliteMini TL50が優秀だ。

アイドル時は10W以下のモデルが主流

 次に紹介するのは消費電力の状況である。消費電力は、ラトックシステムズの「ワットチェッカー RS-WFWATTCH1」をコンセントとPCの電源ケーブルの間に設置して計測した。

ラトックシステムズの「ワットチェッカー RS-WFWATTCH1」

 高負荷時の消費電力がもっとも少なかったのは、59.2WのEliteMini TL50。またこれは前述の通りテスト開始直後のクロックが高い状況の消費電力で、クロックが3.3GHzに下がると消費電力も41.2Wに低下している。

 次点はThinkCentre M75q Tiny Gen2で、テスト開始直後はグラフの通り63.6W。CPU温度は75~78℃を推移しながらも若干クロックが下がり、消費電力も55W前後まで低下した状態で、テストを終えた。

 消費電力が大きかったのは、NUC 11 Extreme Kitの139W。これもテスト開始直後の動作クロックが高い状況の数値で、3.4GHzまで下がると消費電力も112Wまで低下した。もちろんこの状況でもほかのモデルよりも消費電力は大きい。Cinebench R23はCPUのみを利用するテストなので、搭載するビデオカードはほとんど影響しない。

 次に消費電力が大きかったEliteMini HX90は、テストが始まってから終わるまでの間、この消費電力と4GHzの動作クロックを保っていた。にもかかわらずCPU温度の状況が危険域に入っていないことを考えると、CPUクーラーの性能の高さやエアフローのよさが光る結果と考えてもよいだろう。

 NUC 11 Extreme Kitを除いたACアダプタで利用するモデルだと、アイドル時の消費電力が軒並み10Wを切っていることにも注目したい。こうしたモデルでは、書類作成やWebブラウズといった軽作業時でもおおむね10~20Wの範囲で収まった。

 一般的なデスクトップPCだと、アイドル時は20~30Wというモデルが主流である。そうしたことを考えると、「小型PCは省エネである」と考えても間違いではなさそうだ。

それぞれのモデルでメモリやSSDの拡張性を検証

 最後に拡張性について検証した。こうした小型PCでは、底面などを外してメモリやSSDを交換できるモデルが多い。そもそもメモリやSSDを搭載しないベアボーンPCを用意しているモデルも多いわけで、各スロットにアクセスしやすいかどうかも小型PCを評価する基準と考えてよいだろう。

CHUWI「RZBOX」の拡張性

 RZBOXでは、底面の9本のネジを外すと底面がズレて外せる構造だ。ただ、ややツメの引っかかりが強い部分もあり、外しにくいと感じる場面はある。底面からは2基のM.2スロットやメモリスロットにアクセスできる。2基のM.2スロットを装備し、一般的な2280サイズのM.2対応SSDを複数利用できるのは便利だ。

底面内部もプラスチックのカバーで覆われているが、M.2スロットとメモリスロットの部分は穴があいている
2280サイズのM.2対応SSDを2基利用可能

Intel「NUC 11 Extreme Kit」の拡張性

 NUC 11 Extreme Kitでは、本体の側板や天板を外すだけではなく、ビデオカードや天板のケースファン、内部のカバーなどを外さないとメモリスロットやM.2スロットにアクセスできない。また内部には細かいケーブルがたくさん配線されており、こうした作業に慣れた筆者でもうっかり断線させそうになった。

 メモリスロットは2基、ユーザーが自由に使える2280サイズのM.2スロットは3基確認できた。おそらくは2230サイズであろうM.2スロットも装備していたが、試用したモデルではここには無線LANカードがすでに挿してあった。

 ビデオカードを利用できる唯一のモデルであることを考えると、拡張性はピカイチと言いたいところではある。しかしほかのモデルと比べると、作業難易度が激烈に高い。個人的には適切な容量を搭載するショップブランドモデルを購入した方が、事故は起きにくいのではないかと思う。

狭い筐体の内部で電源ユニットのケーブルを外し、ビデオカードやケースファンの配線を外し、カバーを外すことでようやく内部にたどり着く
M.2対応スロットの数が多いので、大容量SSDを多数組み込める

Lenovo「ThinkCentre M75q Tiny Gen2」の拡張性

 簡単だったのはThinkCentre M75q Tiny Gen2だ。背面のネジを1本外すだけで、前面と一体化した天板が前面にズレて外せる。さらに底面のカバーを前面側に引っ張り出すと、メモリスロットやM.2スロットにアクセスできる。今回取り上げた中では、もっともラクに作業できた。

 あとはメモリやSSDを組み込んだり、交換したりするだけなので特別難しいことは何もない。またCPUが組み込まれている側には2.5インチシャドウベイを搭載しているので、2.5インチSSDを追加することも可能だ。

底面にはメモリスロットとM.2スロットがあり、アクセスは簡単だった
1基の2.5インチシャドウベイを備えている

MINISFORUM「EliteMini HX90」の拡張性

 EliteMini HX90では、底面を固定している4本のトルクスネジを外し、薄いカードなどを使ってフックをじわじわと外していくと底面が外れて内部にアクセスできる。フックの固さはRZBOXに近いが、1つツメが外れてしまえば連動してほかのツメもパラパラとスムーズに外れていくのもRZBOXと似ている。

 底面からアクセスできるのは、M.2対応スロットのみだ。また外した2基の2.5インチシャドウベイがあるので、2.5インチSSDやHDDを追加してストレージの容量を増やすのも容易だ。ただメモリスロットは、マザーボードを外して表面が見えるようにしなければならない。フレームに引き回された無線LANのアンテナケーブルが断線しないように、注意しながら作業しよう。

底面を外したところ。M.2スロットに組み込まれているM.2対応SSDと、パンチ穴があいた2.5インチシャドウベイ用のプレートが見える
このようにマザーボードを筐体から外さないと、メモリスロットにはアクセスできない

MINISFORUM「EliteMini TL50」の拡張性

 EliteMini TL50では、底面を固定している4本のネジを外し、薄いカードでツメのロックを外していこう。底面が外れると、M.2スロットにアクセスできる。メモリスロットはないがこのモデルはメモリはオンボードなので、交換したり増設したりといったことはできない。

 また外した底面には、2基までの2.5インチデバイスを固定できるシャドウベイがある。低価格の大容量SSDをこのシャドウベイで増設するのもよいだろう。難易度的にはRZBOXに近く、それほど苦労することなく作業できる。

ユーザーがアクセスできるのはM.2対応スロットのみなので、マザーボードを外す必要はない
あえてマザーボードを外して表面の様子も確認してみた。メモリスロットはなく、大型のCPUクーラーがあるだけだ

 拡張の「可能性」という意味では、NUC 11 Extreme Kitはずば抜けて高いと言ってよいだろう。しかし作業の難易度もまたずば抜けてが高く、筆者のような仕事をしている人間でも、正直なところあまり触りたくない部類の構造ではあった。

 メモリスロットやSSDを組み込むM.2スロット、2.5インチシャドウベイへのアクセスだけで考えるなら、ThinkCentre M75q Tiny Gen2が頭一つ抜けてその次にRZBOXとEliteMini TL50が続くといった感じか。EliteMini HX90も、裏面からメモリスロットにアクセスできるともっと楽になるのだが……。

自分が必要とする要件を明確にしよう

 今回は5機種を並べて比較してみたが、どれもよくできているな、というのが正直な印象だ。もちろん細かい性能の違いはあるにせよ、書類作成やWebブラウズによる情報収集といった軽作業なら、まったく不満を感じる状況はない。主なインターフェイスも、一般的な用途なら十分過ぎるほど装備している。

 ただ、だからこそ「迷う」わけなので、自分が重視する要件が何かをきちんと明確にした上で、今回の結果を製品選びに役立ててほしい。またこうした小型PCはどうやら売れ行きもよいらしく、まだまだ製品は増えていくようだ。迷うほど製品数がなかった時代を知っている筆者にとっては、うらやましい限りである。

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科学&テクノロジー

「地球防衛軍6」,エルダークルールやマザーモンスターPlusなどの情報が公開に。侵略性外来生物αのペーパークラフトも無料配布開始 - 4Gamer.net

 ディースリー・パブリッシャーは本日(2021年12月27日),2022年に発売が予定されているアクションシューティングゲーム「地球防衛軍6」PS5 / PS4)の最新情報を公開した。

 総人口の9割を失った人類を,今なお脅かし続けている侵略生物たち。今回は,出会った者は恐怖のあまり正気を失うという「邪神クルール」の中でも高位階級とされる存在の「エルダークルール」や,多数のクルールが搭乗しているという空から飛来する謎のカプセル「クルールカプセル」,約65メートルになるという巨大生物「マザーモンスターPlus」が紹介されている。ほかには,歩兵でありながら自律制御マルチコプターを駆使して戦う「新生エアレイダー」の情報も届いている。


 また,本作に公式サイトにて,「侵略性外来生物α」のペーパークラフトが無料でダウンロードできるサービスが始まっている。このペーパークラフトでは,侵略性外来生物αと同じスケールの「レンジャー」と「回復アイテム(大)」も作れるとのことだ。
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<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>




新たなる脅威出現
マザーモンスターPlus
侵略生物αPlusの巨大個体。全長約65メートル。
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マザーモンスターPlusの周囲には、侵略生物αPlusの卵が多数確認された。マザーモンスターPlusには繁殖能力があり、侵略生物を産み出すと考えられる。放置すれば、取り返しのつかない事態を招きかねず、最優先駆除対象とすべきである。

希望無き滅びの世界に

無情の過酷な現実。

絶望の沼にハマり、足掻く人類。
その深淵に、見たものは…?

人々が恐れ慄くもの
…それは…

邪神クルール

それは、地上を支配する
邪悪なる神…。

邪神クルールとは
クルール
荒廃した地上を支配する邪悪なる神々として恐れられている謎の生物。宇宙から飛来したという者もあれば、海底からあらわれたと言う者もいる。また別次元からやってきたと信じる者もいる。

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その姿は正視に耐えないほど醜く恐ろしく、出会った者は恐怖のあまり正気を失うという。

全長は約25メートル。クルールの身体は触手のようなもので形作られ、それらを別々に動かすことで、同時に複数の動作をおこなうことができるようだ。

クルールは、その巨体に似合わぬ俊敏さを持つ。
触手には盾のような装置を持ち、銃弾を受け止めるほどの反応速度をみせる。また触手を伸ばし、予測不能な位置から攻撃を行なう。

エルダークルール
クルールの中でも高位階級とされる存在。クルールは複数の腕を持っているが、通常は人間のように、右腕と左腕に相当する2つの腕のみを使う。

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しかし、より熟練したクルールは、戦闘の際に、複数の腕を同時に操ることができるようである。

これまでに、2つの武器と2つのシールド、計4つの装備を同時に扱う姿が確認されている。特にシールドを複数持つクルールは脅威であり、正面からの銃撃で倒すことは困難である。

しかし、映像を分析した結果、ある事実が判明した。2つのシールドは、重ね合わせることができず、それぞれが右半身と左半分を守ることに使われるようである。このことから、右半身、または左半身に攻撃を集中することで守りを破ることができると推測される。

クルールカプセル
空から飛来する謎のカプセル。多数のクルールが搭乗している。自在に移動する能力があるだけでなく、かなりの高速飛行が可能である。武装は確認されいないため、あくまで移動や搬送の装置であり、戦闘用ではないと思われる。

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新生エアレイダー参上。
最初に言っておく、EDF隊員諸君は安心してくれ。彼はかなり強い。かつて最前線から攻撃機や砲兵と連携をとり、歩兵でありながら空軍や砲兵に攻撃を指示したエアレイダー。独特の戦闘スタイルを持つ特殊な兵科は、文明崩壊後の世界でも侵略者に立ち向かう新たな力を得た。自律制御マルチコプターを駆使した戦闘スタイルは、本作のひとつの目玉である。退化した世界で進化を遂げたエアレイダーの新しい戦い方とは? その一部を紹介する。
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無人機を駆使せよ
ガンコプター4
マシンガンを搭載した自律制御マルチコプター。使用者はマーカーを射出して攻撃目標を指示する。マーカー着弾位置にガンコプター1台が機銃掃射を行う。ガンコプター1台ごとに、マーカー1つが対応するため、複数のガンキャリアにそれぞれ目標を指示することが可能。攻撃後は自動的に使用者の元へ帰還し、再度の攻撃指示に備える。
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モーターコプターA
迫撃砲を搭載した爆撃用のマルチコプター。使用者の周囲を飛行しつつ、攻撃目標が指定されると上空へ移動する。指定位置に対して迫撃砲(高射角の砲弾)を射出し爆撃する。攻撃後は自動的に使用者の元へ帰還し、再度の攻撃指示に備える。
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ガンバード2 (EDF5の爆撃機に代わる攻撃スタイル)
機関砲を搭載した自律制御マルチコプター。使用者の周囲を飛行しつつ、攻撃目標が指定されると上空へ移動する。指定された範囲に対して機関砲を発射しつつ飛行する。攻撃後は自動的に使用者の元へ帰還し、再度の攻撃指示に備える。

指示された範囲へ、機関砲を発射しながら進むガンバード2。上手に攻撃指示が出せれは、一度で大量の敵にダメージを与えることができる。

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キラーコプター4
高性能爆弾を搭載した自律制御マルチコプター。使用者の周囲を飛行しつつ待機。攻撃が指定されると目標に対して突入し、機体ごと爆発する。機体は爆散するため、再利用は不可能。
再攻撃するためには、新たな機体が到着するまで待たなくてはならない。
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強襲エアクラフトA (サポート装備)
兵士の警護用に開発された武装エアクラフト。
使用者の周囲を飛行し、各種のセンサーと連動して接近する敵を自動攻撃する。
高度な安全装置が搭載されているため、味方への危険はない模様。
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『地球防衛軍6』ペーパークラフト
本日より無料ダウンロード開始!

第1弾は「侵略性外来生物α」+おまけ
画像集#012のサムネイル/「地球防衛軍6」,エルダークルールやマザーモンスターPlusなどの情報が公開に。侵略性外来生物αのペーパークラフトも無料配布開始

2021年12月27日より『地球防衛軍6』公式サイトにて、本作の敵の代名詞ともいえる「侵略性外来生物α」(短縮呼称:侵略生物α)がペーパークラフトとなって無料でダウンロードできるサービスを開始。さらに同じスケールの「レンジャー」と「回復アイテム(大)」も付属。
我々EDFがこれまで対峙し、これからも脅威となる敵の圧倒的な巨大さが実際の立体物で分かるぞ!(意外に回復ボックスもデカい)
敵を知ることが勝利への第一歩。諸君も制作にチャレンジしてみよう!!

▼ペーパークラフトダウンロードページURL
https://www.d3p.co.jp/edf6/special/papercraft.php

完成したらハッシュタグ「#EDF6 #ペーパークラフト」をつけて作品写真をSNSへアップしよう!

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