「クズ男」が改心することは、あり得ないことではない
Netflixで配信されている韓国ドラマ『わかっていても』が最終回を迎えた。人気ウェブトゥーンが原作の、愛は信じていないけど恋愛はしたい女と、恋愛は面倒だけどときめきは楽しみたい男の駆け引きを描いた青春ドラマだ。 23歳の主人公ナビ(ハン・ソヒ)は、超絶イケメンのモテ男ジェオン(ソン・ガン)の誘惑に抗えず一線を越え曖昧な関係を続けるが、嫉妬や誤解などに疲れ、関係に終止符を打とうとする。ところがジェオンはナビに執着し始め、ついには「付き合おう」と言い出し、ナビもジェオンを受け入れ恋人同士に……というあらすじなのだが、 そんなうまくいくかーーーい!! ! と、ツッコミを入れたくなった人もいるのではなかろうか。 複数の女性とセックス込みの曖昧な関係を楽しんできた男が、急にそのうちのひとりの女性に真剣になって本気の恋愛をするとか女性に都合よすぎだよ、と。リアルじゃないよ、と。 確かに、ジェオンのような男と出会って曖昧な関係が始まった場合、大抵は、女性が悩んだ末に身を引いて終わるか、男性が引き止めて曖昧な関係が継続するかのどちらかになる。 が、その上で、電話やネットで多くの人の恋愛相談に乗ってきた筆者は思った。この結末、あり得なくない、と。 なぜならナビは、曖昧な関係に悩む女性の一般的な行動パターンを取らないのだ。他にも、遊び人が真剣モードにシフトチェンジする後押しとなり得る要素がこのドラマには散りばめられている。 どのあたりからそう感じたのか、具体的なシーンや台詞などもまじえて語っていこうと思う。
そもそも、ジェオンは「クズ男」なのか
本題に入る前に、確認しておきたいことがある。そもそもジェオンは「クズ」なのか? ということだ。劇中でナビはジェオンに向かって「本当にクズだね」と言っているが、私はジェオンをクズとは思わなかった。 クズとは、自分のメリットのためなら相手が被害を被っても気にしない人間のことだ。 ジェオンはナビが苦しんでいることを気にしていたし、なぜだ? と悩んでいた。そして曖昧な関係とはいえ快楽だけを共有したいわけではなく、体調が悪いナビを心配して救急車を呼んだり、お粥を買ってきたり、眠るナビの手を握ったままベッドに突っ伏して朝までそばにいたりもした。 ただ、言葉に着目すると、危険レーダーが作動しそうな部分は確かにある。 「悪いヤツだと思いたいけどそうでもない?」 「俺の番号を登録しろ。俺は悪いヤツじゃないだろ?」 「恋愛ってしなきゃいけない? 恋愛しないと仲良くなれない?」 「(関係を終わりにするかどうかは)君が決めることだ」 ……悪いヤツである。 だが、行動に着目すると、そこまで悪いヤツではない。 相手の気持ちが分からないときは、言葉より行動を見た方がいい。と、私は恋愛相談などでも常々言っている。言葉はいくらでも嘘をつけるが、行動は相手にどれくらいのエネルギーを注ぐ気があるかが如実に出るからだ。 ジェオンはナビを展覧会に誘ったりもする。セックス目当てだとナビが勘違いしていると気付き、「ヤリたいわけじゃない!」と笑いながら言う。セックスなしでもナビと過ごすのが楽しいのだ。 それって、もう恋人同士じゃん! と言いたくなるが、恋人と違うのは、他の異性との関係を黙認しないといけないことだ。だからナビは苦しむ。文句を言える関係ではないんだ、と。ところが後半から、ジェオンの方がナビの異性関係を気にし始める。 というわけで、本題。このドラマに散りばめられている、遊び人が真剣な恋愛をするきっかけになり得る条件を挙げていこう。
からの記事と詳細 ( 韓国ドラマ『わかっていても』に見る、「クズ男」が本当の恋をする条件(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/3kCCvwn
No comments:
Post a Comment