2021年07月08日11時49分
【パリAFP=時事】欧州最大の観光地であるディズニーランド・パリで4日、母親が人前で授乳するのを警備員が阻止する出来事があった。同園は6日、母親に謝罪した。(写真はフランス・パリ郊外マルヌラバレにあるディズニーランド・パリのメイン・ストリートで、マスクを着けて歩く来園客と従業員ら)
この出来事は、別の女性客のツイートによって注目を集めた。女性客は、「(2人の警備員が)外国人客にショックを与えるという理由で、母親が2歳児に授乳するのをやめさせた。フランスで、2021年7月に!」と憤慨して投稿した。
ツイートには、ベンチに座る2人の女性を見下ろすように立つ警備員2人の写真が添えられていた。片方の女性は乳児を抱いていた。別のツイートによると、母親はオーストラリア人だったという。
ディズニーランドは6日、授乳を止められた女性に謝罪するとともに、警備員の行動は同社の規定や価値観と相いれないもので、「ディズニーランド・パリでは、授乳を制約していない」と述べた。また園内では希望する人のために授乳室も設けていると付け加えた。
ディズニーランドは5日、最初にツイッターでこの件に反応した際には、授乳室があると答えただけで、謝罪しなかった。だが、男女平等・差別対策担当相も務めたことがあるマルレーヌ・シアッパ市民権担当相の非難を受けて、態度を変えた。
シアッパ氏は「親愛なるディズニーランド・パリのみなさん。授乳は気分を害するものではない。専用の部屋があるのは良いことだが、赤ちゃんがいつどこでおなかをすかせるかは誰にも分からない」と述べ、「母親に汚名を着せるようなことはしないで」と呼び掛けた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕
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