2021年07月16日10時17分
【ワシントン時事】バイデン米大統領は15日、ホワイトハウスで、9月のドイツ総選挙に出馬せずに引退するメルケル首相と会談した。バイデン氏は会談後の記者会見で、対中政策が議題になったことを指摘した上で「(米独は)民主主義の原則を守る」と強調。メルケル氏も「中国が多くの分野で競争相手という点で多くの共通理解がある」と呼応し、米独の結束をアピールした。
バイデン政権発足後、欧州首脳の訪米は初めて。バイデン氏は会見で、2005年の首相就任以来、何度も訪米しているメルケル氏を「大統領執務室を私と同じぐらい知っている」と軽口をたたいた。メルケル氏もバイデン氏を「親愛なるジョー」と呼び、同盟軽視のトランプ前政権下で冷え込んだ米欧関係の修復を演出した格好だ。
一方、ドイツが推進するロシア産天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」をめぐっては温度差が残った。欧州のロシアへのエネルギー依存を強めかねないパイプラインに関し、バイデン氏は「親友だからこそ異議を唱えられる」と述べ、改めて懸念を表明したことを明らかにした。
ただ、バイデン氏は「ロシアの侵略から北大西洋条約機構(NATO)加盟国を守るために結束し続ける」と強調。安全保障面で足並みはそろっていると訴えた。
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