Pages

Saturday, June 12, 2021

「本当の仕事は立ち話や酒席でこそ可能」 厳重な感染対策の中、2年ぶり対面方式<G7サミット> - 東京新聞

エリザベス英女王(中央)と菅義偉首相ら(左から3人目)=11日、英コーンウォール(ゲッティ=共同)

エリザベス英女王(中央)と菅義偉首相ら(左から3人目)=11日、英コーンウォール(ゲッティ=共同)

 【コーンウォール=藤沢有哉】英南西部コーンウォールで開催中のG7サミットは、新型コロナウイルス禍の影響で2年ぶりの対面方式となった。首脳らはマスクを着脱しつつ、時には食事をともにして協議。胸襟を開きやすい環境で、G7の結束強化につながる期待もある。ただ、関係者全員に毎日の簡易検査が義務付けられるなど、感染対策は厳重だ。

 「全員で顔を合わせるのは本当に素晴らしい。(オンライン方式と)どれほどの違いを生むのか言い表せない」。11日の開幕直後、議長役のジョンソン英首相は対面開催への喜びを口にした。英メディアによると、ジョンソン氏は対面開催に固執。英BBC放送は「本当の仕事は廊下での立ち話やパブでの酒席でこそ可能」との外交関係者の談話を引用し、気心が通じやすい対面方式の有用性を指摘する。

 一方、バイデン米大統領やマクロン仏大統領ら一部を除き、ほとんどの首脳はマスク姿で来英。屋内の全体、2国間協議では外すが、距離を保って着座。肘タッチなどの接近時は再び装着する首脳が目立つ。屋外はコロナ規制が緩いため、各首脳は11日、現地入りしたエリザベス女王ともマスクなしで談笑した。

◆報道陣も制限、毎日の簡易検査を義務化

 英政府のG7担当によると、「各国には代表団の人員を最小限にするよう要請した」。報道陣も一昨年の半数以下に制限した。首脳や代表団員、メディアには毎日の簡易検査を義務化。各会場入りには陰性証明の取得が必要だ。

 各国の記者が集まる国際メディアセンターでは、机に透明アクリル板を設置。場内はスタッフが小まめに消毒して回る。スタッフの1人、ケリー・ウィリスさん(31)は「大勢が頻繁に出入りするので大変。電源プラグもあるので注意して布で拭いている」と語った。

関連キーワード

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 「本当の仕事は立ち話や酒席でこそ可能」 厳重な感染対策の中、2年ぶり対面方式<G7サミット> - 東京新聞 )
https://ift.tt/3iCDtco

No comments:

Post a Comment