意外といい。もちろんリモートワークでも。
昨年、JBL PRO+ TWS のレビューをしたときに「もしDJするときのモニターに使われるんだったら、このモデルを有線接続するのがおすすめですよ」とメーカー広報さんに猛プッシュされてお借りしたJBL CLUB ONE。クラブどころか外出も控えろという昨今の状況なので、けっきょくDJプレイの現場で試すことはありませんでした。しかし、普通にハイエンドなノイキャンのヘッドホンとして良かったのはもちろん、リモートワークでの使い勝手も良かったので、年が明けてから自分で購入しました。
音はJBLサウンド。さらにマイクの性能がいい
個人的に、JBLの音にはこだわりがあります。ずっと音楽専門チャンネルで仕事をしていたこともあり、民生機でも、プロのPA機材でもさんざんその音をモニタリングしてきました。このCLUB ONEも、ノイキャンのヘッドホンとしてはプロスペックのハイエンド機を謳っているだけあって、しっかりとした音圧がありつつも、ブーストしすぎて輪郭を失うことがない低音。生楽器の息吹がしっかりと感じられる中〜高音域。まさに「JBLサウンド」を堪能することができます。
グラフェン素材を使ったドライバーは、最大入力電圧も3.5W、40mmと高出力・大口径。しかもハイレゾ音源にも対応。
僕は普段から、ハイレゾ音源を聴いているわけではないのですが、動画用の音源制作にはかなり重宝してます。主にサンプラーのモニターとして有線接続で使いました。
モニター専用のヘッドホンと比較した場合、専用機ほど癖がないフラットな音というわけではありませんが、10Hz~40kHzのワイドレンジをカバーできるので、音質と音圧の両面で高い品質をキープしています。DJ機材だけでなく、DTMの音楽制作時のリファレンスとしても十分使えるという印象です。
基本的にPCで作業するときは、アクセサリーのケーブルを使った有線、オフィスへの電車移動時にはBluetooth接続です。
取り外しできるケーブルが2種類付属していて、ひとつはカールコードでリスニング専用、もうひとつはマイクとリモートコントローラーがついています。感心したのは、左右、どちらでも接続できるようになっていて、ヘッドホン本体に差し込むプラグが落脱防止のために独自規格のねじ込み式になっているところです。最初はトリッキーな仕様だなと思ったんですが、これはDJの現場では安心感があっていいと思い直しました。ケーブルが外れることって結構ありますから。
もちろん、ノイズキャンセリング機能もJBL最高クラス。 初採用のハイブリッド式ノイズキャンセリング機能、必要なタイミングで周囲の環境音を取り込むことが可能なアンビエントアウェア機能やトークスルー機能に加え、本体からの音漏れを自動的に検知してノイズキャンセリングのレベルを補正する機能を兼ね備え、最適化した音を提供することが可能です。通常、モニター用のヘッドホンって、ノイキャンが入っていないものですが、制作に集中したいときには便利。最近は特に、マンションが改装中で工事の音がうるさいので、なおさらありがたみを感じています。
さらにいいなと思ったのは、マイク性能。各イヤーカップの2つのマイクは、1つは外側で音漏れを検出するためのフィードフォワードマイク、もう1つはイヤーカップ内側で調整された音を生成するフィードバックマイクで、ANCチップセット上のANCフィルターが毎秒最大約50,000回ノイズ環境の変化のモニタリングと調整をおこなう仕組みになっています。このデュアルマイクのシステムは高機能なノイズキャンセリングのためのものですが、オンライン会議の通話用としてもクリアな音声を確保することに貢献してます。オンライン会議のヘッドセットとしてはオーバースペックといってもいいぐらい、マイクもスピーカーも高音質と言っていいでしょう。
…と、ここまでミドル~ハイエンド機としてのスペックの高さ、プロユースとしての耐性といったややこしいトピックを書き連ねてきたのですが、一番いいなと思ったのは、このヘッドホン、ふつうにむちゃくちゃ使いやすいんですよ。フィジカルなボタンがごちゃごちゃついているんですが、これがかえってタッチセンサーとかじゃないんで扱いやすい。ちょっとドイツの業務用機器的なロマンを感じてしまいます(笑)。
パッドの部分もマグネットでイージーに着脱可能。とにかく「運用」がしやすいヘッドホンなんです。ライト、レフトがしっかり描かれていたりとか。
レフト側のカップがそのまま大型ボタンとなっていて、「JBL」のロゴを叩けば、AlexaやGoogleアシスタントが立ち上がります。これは通勤中にすごく便利。会社への到着時間や乗り換えの確認なんかに使っています。
オールブラックのルックスは、アメリカの放送機器っぽさがあって、これまたどストライクです。本当にオールラウンドなエースピッチャー。二刀流としてもぜんぜんいける感じです。
※価格など表示内容は執筆時点のものです。変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。
Photo: 尾田和実
Source : JBL CLUB ONE
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