名古屋出入国在留管理局で収容中、3月に亡くなったスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)の2人の妹ら遺族3人が1日、来日した。成田空港での新型コロナウイルスの検疫終了後に記者会見した次女で妹のワヨミさん(28)は「日本政府には、姉に何があったのか本当のことを説明してほしい」などと語り、ウィシュマさんが亡くなる前の様子を記録したビデオを閲覧したいと訴えた。また上川陽子法相を訪問したいとの意向も改めて強調した。【和田浩明/デジタル報道センター】
ワヨミさんは来日できたことについて「たくさんの人に手伝ってもらい、日本に来られてうれしい」と感謝した。一方、母親のスリヤラタさん(53)も来日を希望していたが「(姉の死が)とても悲しく、病気になって来られなかった」という。ウィシュマさんの人柄を聞かれると、涙をこらえきれず「すごく親切な人だった。悲しくて、これ以上話せない」と言葉少なく語った。
ワヨミさんは日本滞在中に「(ウィシュマさんの)葬儀に参列したい」と述べた。日本政府に対しては「姉に関して本当のことを伝えてほしい。本当のことを知りたい。(収容中の様子を記録していた監視カメラの)ビデオを見たいし、法務大臣にもできれば会いたい」と語った。
来日を支援した指宿昭一弁護士らによると、ワヨミさんと三女で妹のポールニマさん(26)、ワヨミさんの夫の3人は支援者の車で名古屋に移動し、日本政府の規定に従って14日間自己隔離する。その後、ウィシュマさんの遺体と対面し、葬儀を行ったうえ、名古屋入管を訪問する計画。この後、東京で上川法相らへの面会を求めるほか、国会議員らを訪問、記者会見などに参加し、5月22日に帰国する予定だ。
ウィシュマさんは3月6日に名古屋入管の単独室内で心肺停止状態で発見され、外部病院に緊急搬送されたが亡くなった。この際の血液検査結果やCT画像を分析した複数の医師によると、集中治療室での高度医療が必要なほど健康状態が悪化していた。遺族らは収容中に適正な医療を受けられていたかに疑義を表明していた。
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