はっきり言って、掃除がきらいです。
掃除機をかけるのって面倒くさいしキリがないし、だからってサボるとどんどんホコリやアレルゲンが積もっていくしで、イヤだな〜とずっと思ってました。
すると、わたしのそんなぐうたら具合を見かねた夫が、5年前の誕生日にアイロボット社のロボット掃除機「Roomba(ルンバ)680 」をプレゼントしてくれたんです。
我が家のルンバくん(旧モデル)
ロボット掃除機のある暮らしは、控えめに言って最高です。
一番汚れやすいLDKの掃除をルンバくんに任せるようになってからは、もはや自分で掃除機をかけるのは週1回で済むようになりました。我が家は戸建ての狭小住宅なので、どうしても階段や狭いスペースは自分で掃除する必要があるのですが、それでもルンバくんに手伝ってもらうと時間もストレスも大幅に軽減されました。
ただし、いくつか不満点もありました。「ルンバ680」は猪突猛進のいきおいで家具に体当たりすることがあり、留守中に掃除を任せられませんでした。あと、動きがランダムっぽいぶん、2階の床面積すべてを掃除してくれたり、してくれなかったりするのもちょっと残念…。
そんな折に、最新モデルの「ルンバi3+」が発売となりました。「ルンバ680」と比べてどれほど進化しているんでしょうか?気になったので、「ルンバi3+」を2週間ほどお借りしていろいろ比較してみました。
「i3+」はゴミ捨てまで全自動!
「ルンバi3+」最大のメリットは、クリーンベースが付いていることです。
クリーンベースとは、ルンバのダスト容器に溜まったゴミを吸い上げて、最大60日分のゴミを収納してくれる神機能です。これまではハイエンドモデルである「ルンバs9+」と「ルンバi7+」にしかプラスされていませんでした。
紙パックを交換する際は、持ち手をつまんで引き上げるとパックの口が閉じられる構造になっています。中のゴミが逆流しないように工夫されているので、ホコリが舞い散ることもありません。
一方、旧モデルの「ルンバ680」は、掃除のたびにダスト容器を空にしてましたし、時々ダスト容器そのものを掃除する必要あり。面倒だし、ホコリが舞うしで、今見てみるとちょっとマイナスポイントです。
ブラシに髪の毛がからまらないの最高
ルンバ独自の3段階クリーニングシステムは「ルンバ680」にも搭載されていますが、「ルンバi3+」の吸引力は600シリーズの10倍とのこと。
2本のゴム製ブラシがゴミやホコリをかき込むデュアルアクション構造はなんだか屈強なかんじですが、実は静音性も兼ね備えたデザイン。毛髪・ペットの抜け毛や糸くずが絡まりにくくなっているので、掃除中に立ち往生しにくいのも魅力です。
お見苦しくて申し訳ないですが、こちらが我が家のルンバくんのブラシ。なにやらいろいろ絡まってます…。これをいちいち掃除するのがけっこう面倒くさいんです。だからあまり掃除してなかったりするんです(汗)。
さて、前置きはこれくらいにして、いざ「ルンバi3+」のキビキビと働く姿をご覧ください。
洗練された動き
「ルンバi3+」は一筆書きで効率よく清掃していきます。掃除の回数を重ねるごとに部屋の構造を把握し、だいたいお決まりのコースをたどるようになるので、どこまでお掃除が済んでいるのか一目瞭然でした。それと、規則正しい動きをしてくれるので人がルンバをよけやすいというメリットも。
一筆書きの欠点としては、同じところを一回しか通らないので散らばったゴミを回収できない時もありました。そこをカバーするために、一度のお掃除で「2回の走行」を実行する念入り清掃モードに切り替えることができました。試してみたところ、時間は倍かかりましたが、そのぶんゴミの取り残しがほぼゼロになりました。
家具への当たりはこんな感じでソフトです。
大切にしているアンティーク家具や植物、床に直置きしているエレキギターなんかにもやさしく接触してくれるので、外出時に遠隔操作していても安心感がありました。
スマートフォン・スマートスピーカーで操作できる
遠隔操作といえば、これ。スマートフォンに「iRobot HOME」アプリをインストールすれば、いつでもどこでも「ルンバi3+」に出動命令を下せます。定期的なスケジュールを組むことも、何分間清掃するかを設定することもできます。
清掃履歴はアプリ内の「クリーンマップレポート」で確認できます。
こちらは我が家の2階の間取りなんですが、LDKの奥に寝室があり、実質2部屋に分かれています。実は、この空間内で「ルンバ680」を走らせると、LDKから寝室に入って行こうとしてくれず、清掃が不十分に終わってしまうことがよくありました。その点、「ルンバi3+」は奥の部屋までくまなく掃除してくれて、二度手間がかかりませんでした。この行動範囲の差が最も大きな違いだったかな。
新旧ルンバ対決
ここからは「ルンバi3+」と「ルンバ680」の走行の違いを映像で確かめていただければと思います。
「ルンバi3+」は直線的な動きを好み、効率的です。対してナナメ走行が多い「ルンバ680」は掃除できたところとできないところにムラがある印象です。
あと、「ルンバ680」は家具への当たりが激しいので植物などにぶつかるとハラハラするんですが、「ルンバi3+」は比較的やさしい当たり。時間がない時は椅子やギターなどを「避難」させなくてもそのままルンバを走らせることができました。掃除の前と後にいちいち家具を移動しなくてOKなので、より気軽に出動命令を出せました。
続いて、リビングのどまんなかに茶葉をお玉一杯分(約24g)ぶちまけて、それぞれの動きを観察してみました。
「ルンバi3+」は「賢い子!」と思わず褒めてあげたくなるぐらい効率よく、かつ念入りにお掃除してくれました。
一筆書きの基本を保ちつつ、ゴミをしっかり感知してスポットクリーニングしてくれています。青く光っているのはおそらく「ダートディテクト」モードに入っているサイン。立ち止まってしばらく思考を巡らせているように見えるのも頼もしく感じました。
対して「ルンバ680」もちゃんとゴミセンサーで感知して念入りにお掃除してくれてますが、ランダムな動きが多い分だけ清掃に長い時間を要しました。それだけ電気代もかさむとなれば、やはり短時間でササッと効率よく掃除してくれる「ルンバi3+」に軍配が上がります。
掃除のことを忘れられる幸せ
「ルンバi3+」が我が家にきて2週間。その間は一切掃除機を併用しませんでしたが、むしろ毎日遠慮なく「ルンバi3+」にお掃除してもらったぶん普段よりキレイをキープできました。
ただし、クリーンベースから半径30cmぐらいはセンサーが働いているのかお掃除をしてもらえず、ホコリが…。よりキレイに掃除してもらうためには、ルンバが出動する前にあらかじめクリーンベースまわりを掃いたり、はたきで家具の上からホコリを落としたり、ソファの下からゴミをかき出しておいたりといくらか工夫が必要だと思います。が、基本的にはルンバまかせで掃除のことを忘れていられたのは最高でした。
部分掃除は苦手
最後に「ルンバi3+」の弱点について。
「i3+」には光学センサーが搭載されていないので、フロアトラッキングセンサーやジャイロセンサーを駆使しながらクリーンベースを基準にして自分の位置を把握しています。ということは、走行中にひょいっと持ち上げられて別の場所に移動させられると迷子になり、立ち往生します。
お掃除も「ぜんぶ or ゼロ」主義なので、くまなく掃除してくれるオプションしかありません。「ここだけ掃除してほしいんだけどな」という場合、逆に「ここだけは掃除してほしくないんだけどな」という場合は対応できないことになりますね。清掃する部屋を指定したり、進入禁止エリアを設定したい場合は、よりハイグレードな「ルンバi7+」か「ルンバs9+」が必要になってきます。
とはいえ、この性能で、この美しいデザイン。非常に優秀なロボット掃除機だと思います。
掃除のことをきれいさっぱり忘れさせてくれる「ルンバi3+」はお値段9万9,800円で、今後少なくとも5年間ほぼ毎日使うと考えれば妥当なお値段かな。また、ちょっと高いと躊躇してしまうのなら、サブスクというオプションも。「Robot Smart Plan+」についてはアイロボット社のホームページをご覧ください。
でも、もし、もしも、このお値段でアイロボット社の床拭きロボット「Braava Jet(ブラーバジェット)」も一緒についてきたら、さいきょうのお掃除セットになる〜!!…なんてさらなる欲をかきつつも、ぐうたら人間としては次に買い換えるとしたら絶対に「ルンバi3+」がいいなと思った次第です。
99,800円
からの記事と詳細 ( 掃除がいやでルンバを買った私にとって新型ルンバi3+がまぶしすぎる - ギズモード・ジャパン )
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科学&テクノロジー
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