2016年式のチップを使った新製品って、どんだけー。
自動車業界、PC業界、ゲーム業界で奪い合いの様相を呈している半導体の世界ですが、2021年に入ってからのマイニングブーム再燃によって市販GPUが市場からほぼ枯渇してしまいました。
マジで、いま、新品のRTX 3080、3070が手に入りません。PS5と同じくらいに入手難。しかも採掘効率を下げたRTX 3060や中古のRTX 20x0ですら絶賛品薄中。本来ならRTX 3070が欲しいと願っていたゲーマーが、仕方なく下位モデル・旧モデルを買っているからです。
そんなカオスなGPU市場ですが、さらに混迷さ深まるニュースが訪れました。玄人志向がGTX 1050 Tiを搭載したグラフィックボードを、3月中旬に新発売するというニュースです。
はじめてのGTX 1050 Ti搭載グラフィックボードが発売されたのは2016年。NVIDIAのGPUでは2世代前の、しかもローエンド寄りのチップです。
昨年末に旭化成グループの工場が火災事故を起こしたことも影響し、新しい世代のチップが作れる工場はもういっぱいいっぱい。16nmプロセスの半導体を作る工場しか余裕がない。ということから仕方なく...なのでしょうけど、いったいこのカオスはいつごろ解消されるのでしょうか。
とはいえ、3ケタGTXを使い続けてきた自作PCユーザーにとっては価値あるグラフィックボードかもしれません。消費電力も低く、扱いやすいGPUですからGTX 1050 Tiは。
Source: 玄人志向
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