セルシスは12月10日、マンガ・イラスト作成アプリ「CLIP STUDIO PAINT」のAndroid版を提供開始した。対応OSは、Android 9/10/11のほか、Chrome OSでも利用可能。RAMは3GB以上が必須、6GB以上を推奨しており、ディスプレイサイズはスマートフォンで6インチ、タブレットで10インチ以上を推奨している。
AndroidスマートフォンやAndroidタブレット、Chromebookで「CLIP STUDIO PAINT」が利用可能に
同アプリは、Windows、macOS、iPhone、iPad版がこれまでに提供されており、2020年8月には、Galaxy端末に特化した「CLIP STUDIO PAINT for Galaxy」がリリースされている。GalaxyはAndroid OSで動作するものの、他のAndroid端末では利用することはできなかった。今回、待望のAndroid版が提供されることで、主要なOSを一通りカバーすることになる。
Android版でも、PC版やiPhone/iPad版と同じく、イラスト・マンガ・アニメーションの制作が可能(マンガとアニメはEX版のみ)。iPhone版と同様、基本的にタッチでの操作を想定しているが、線のブレを抑える補正機能で指でもスムーズに描けるという。Galaxy Noteシリーズや一部のタブレット・Chromebookなど、スタイラスペンに対応した端末であれば筆圧感知が利用可能。鉛筆、Gペン、水彩、油絵などのプリセットブラシが使えるほか、オリジナルのブラシも作成でき、Photoshopブラシの読み込みにも対応する(10日のアップデートで全OSで利用可能)。
Galaxy Noteなどスタイラスペン対応のモデルでは、筆圧感知に対応
EX版では、マンガの作成も可能
アニメーションも作成可能だ(こちらもEX版のみ)
また、6万点のブラシやテクスチャ、3D素材も自由に使えるほか、スマートフォンで撮影した写真からポージングを確認できる人物の3Dモデルを生成し、デッサンの参考にすることができる。AIが自動で彩色する機能や、線画抽出やトーン化など、マンガ素材に使えるカメラ機能も搭載する。クラウド機能も利用でき、PCやiPhone/iPadで作成したデータを、Android端末で編集することも可能だ。
新機能として縦スクロール「Webtoon」用機能を追加。さまざまなアスペクト比が混在するスマートフォンでの見え方をシミュレートしたり、縦長のキャンバスを指定した画像サイズで分割して書き出すこともできる。さらに、タイムラプス機能により、制作の過程を記録可能。SNSなどに簡単に共有可能。PDF書き出し機能も新たに搭載される。
Webtoon用にスマートフォン上での見え方を確認できる。Webtoonで先行する韓国のクリエイターの声を反映した
スマートフォンであれば1日1時間、タブレット・Chromebookでは3カ月間無料で利用可能。それ以外で利用したい場合は、有料プランの契約が必要になる。なお、プランは利用するデバイスや数で変動。スマートフォン単体で利用できる「スマートフォンプラン」では、PRO版が月額100円、EX版が月額300円。こちらは、Android、Galaxy、iPhoneから1台を選択できる。
そのほか、Windows、macOS、iPad、iPhone、Android、Chromebook、Galaxyから1デバイスを選べる「1デバイスプラン」がPRO版で月額480円、EX版で月額980円。2デバイスプランはPRO版が月額800円、EX版が月額1380円。4デバイスが選べる「プレミアムプラン」は、PRO版が月額980円、EX版が月額1600円となる。
なお、Galaxyの「DEXモード」など、一部のスマートフォンにはモニターやキーボードなどを接続することで、デスクトップのように使えるモードが搭載されているが、スマートフォンプランのみを契約しているユーザーはこの機能が利用できない。例えば、Galaxyとワコムの液晶ペンタブレット「Wacom One」を接続して利用しようとした場合、1デバイスプラン以上の契約が必要となる。Galaxyのデスクトップモード「DEXモード」を利用して、「Wacom One」で「CLIP STUDIO PAINT」が使用可能に
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