４日、米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで、全票の集計を求めトランプ大統領に抗議する人々＝杉藤貴浩撮影
【フィラデルフィア＝杉藤貴浩】米大統領選でトランプ大統領が郵便投票の集計を認めない姿勢を示したことに反発するデモが４日、全米の主要都市で行われた。
激戦州の東部ペンシルベニア州の最大都市フィラデルフィアでは、中心街に２００人以上が集まり、プラカードを掲げて「すべての票を数えろ」と連呼。選挙の主要争点である人種差別や経済格差の是正も求め、大通りを行進した。
同州では大量の郵便投票が集計中で、６日に届いた分まで受け付ける。ウルフ知事は同日の記者会見で「リーダーが人々を選ぶのではなく、人々がリーダーを選ぶ。民主主義の基本である選挙が外部からの影響を受けてはならない」と述べ、トランプ氏を強く批判した。
デモに参加した古典教師トム・ディジュリオさん（４３）は「トランプ氏はわれわれの投票権を奪おうとしている。声を届けなければならない」と述べた。
同様のデモは、首都ワシントンや東部ニューヨーク市のほか、トランプ氏が不正があったと主張する中西部ミシガン州のデトロイトでも行われた。
ニューヨークのデモに参加したデニ・ロビーさん（５３）は、選挙戦が法廷闘争に発展することを念頭に「デモによって民意をはっきり示せば、裁判所も無視できなくなる」と訴えた。
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