他人から、あなたとあなたの友達の関係について「“類は友を呼ぶ”だね」と言われて、「それってどういう意味?」と疑問に思ったことはありませんか?
「類は友を呼ぶ」とは良い意味なのでしょうか? 今回は、自分と似たタイプの人と仲良くなるメリット・デメリットを挙げながら、交友関係を広げていくコツについて解説します。
■「類は友を呼ぶ」の意味
まずは、「類は友を呼ぶ」の言葉の意味について確認していきましょう
◇「類は友を呼ぶ」とは?
「類は友を呼ぶ」とは、ことわざで「気の合う者や似通った者同士は、自然に寄り集まって仲間を作るものである」(出典:『故事ことわざ辞典』)という意味です。
性格や考え方、価値観などが似ていたり、育ってきた環境や経験などに共通点があったりすると、親しくなりやすいことを表しています。
◇「類は友を呼ぶ」って良い意味?
「類は友を呼ぶ」は、良し悪しは問わないので、どちらの意味でも使われます。
例えば良い意味では、「私の周りにいる人たちは、前向きで仕事に情熱を持っている人ばかり。『類は友を呼ぶ』みたいでうれしい」「私の仲間は猫好きが多い。類は友を呼ぶってまさにこのことだよね」というように使います。
悪い意味では、「あの人たちはいつも文句ばかり言って手を動かさない。類は友を呼ぶっていうからね。そういう人たちで集まっちゃうんだよ」というように、悪い仲間を揶揄する意味で使われることもあります。
■「類は友を呼ぶ」って本当?
結論から言いますと、「類は友を呼ぶ」という事象は、心理学的側面から見ても本当です。
たまたま出会った人と自分が、同じ出身地であることが分かっただけでもうれしい気持ちになることがあるように、私たちは自分と共通点が多い人に対して親近感を持つ傾向があるのです。これを「類似性の法則」といいます。
特に、女性はコミュニケーションにおいて共感を大切にしますので、同じようなものの考え方や感じ方をしている人と一緒にいた方が、自分を肯定してもらえるため安心する傾向があります。中でも、「傷つきたくない」「否定されたくない」という思いが強い人は、似たタイプの人と一緒にいることをより好みます。
一方で、自己肯定感が高く精神的に安定している人は、自分と異なるタイプの人と出会っても、受け入れられるだけの心の余裕を持てるケースが多く、むしろ自分の幅を広げるために、進んで自分とは異なるタイプの人に関わっていくことも少なくありません。
「相手は自分の鏡である」といわれているように、私たちは自分の心の中にあるフィルターを通して、周りの人たちを見ています(心理学ではこれを「投影」といいます)。自分の周りにどんな人がいるかが、自分の心の状態を表しているといえるでしょう。
周りに優しい人が多い時は、自分も周りの人に優しいと思われていることが多いのです。ですから、もし信頼関係のある友達が欲しいと思う時は、「類は友を呼ぶ」の法則通りに、まずは自分が信頼に値する人になることが近道なのです。
■似たような人とばかり友達になるメリット・デメリット
「類は友を呼ぶ」という事象は本当だと分かりましたが、似たような人とばかり友達になることにはメリットやデメリットがあるのでしょうか? それぞれ見ていきましょう。
◇メリット
☆(1)一緒にいて楽しい
似た者同士ですから、一緒にいるととにかく楽しいのがメリットです。
例えば、映画を見に行ったら、感動するポイントや笑いのツボなどが一緒だったりするので、同じ感情を共有して盛り上がることができます。
☆(2)悩みに共感し合うことができる
考え方や価値観が似ていることもあり、お互いの悩みに共感し合うことができます。
相談した時に、「不安になっても意味無いよ。行動あるのみ!」と否定されるようなことはないので、悩みを打ち明ける場合にも安心感があります。
◇デメリット
☆(1)視野が狭くなる
似た者同士は、安心感は抜群ですが刺激に欠けます。ものの考え方や感じ方も似ているので、新しい気付きが生まれにくいのがデメリットです。
自分をバージョンアップさせたい時には、自分とは違うタイプの人や尊敬する人たちと知り合った方が視野は広がります。
☆(2)悪い影響を受けてしまう可能性がある
似ている部分がポジティブなものであれば良いのですが、「不平不満が多い」「行動力が無い」などのネガティブな要素だと、長く一緒に過ごすことでその影響を強く受けてしまうことになります。
■人間関係の幅を広げる方法
では、似た者同士ではなく、さまざまなタイプの人と付き合うにはどうすればいいのでしょうか? コツは5つです。
◇(1)話し掛けやすい雰囲気を作る
自分から積極的に人と関わるタイプじゃない場合は、話し掛けやすそうな雰囲気を作っておくだけでもOKです。笑顔で大きめのリアクション取ることを心掛けておくだけで、相手から話し掛けてもらえるようになります。
◇(2)誘われたら基本断らない
人間関係の幅を広げるためには、誘われたら何でも乗ってみることをおすすめします。
スケジュールが合わない場合を除き、面倒だなと思うようなことであっても、行ってみたら案外楽しめるかもしれません。今までにない体験ができますし、新しい人と出会う機会も増えるはずです。
◇(3)「今度〇〇しよう」という話は早めに実現する
「今度ご飯に行きましょうよ」「また話しましょう」という話題になったら、「そうですね。いつかしましょう」と流してしまうのではなく、すぐに日程を調整しましょう。
「今度」や「また」と先延ばしにしていては、実現されることはありません。スピードが命なので、なるべく早めに動くことで、相手に誠意と本気度が伝わります。
◇(4)セミナーやイベントに参加してみる
現代は、ネットやSNSを見るとたくさんのコミュニティーがあることが分かります。自分の興味のあるセミナーやイベントに参加してみると、自分とは育ってきた環境やたどってきた人生の経験などが異なる人に会うことができるでしょう。
◇(5)自分に足りないものを持っている相手に教えを乞う
人間関係の幅を広げるということは、自分の居心地が良い場所から一歩踏み出すということ。少し勇気は必要かもしれませんが、自分に足りないものを持っている人を見つけて、その人に教えを乞うのも良い方法です。
例えば、プレゼンがもっと上手になりたいと思った時に、社内にいるプレゼンの上手な先輩をつかまえてみるのです。すると思いの外、親身になってくれて、その人を通じて他の交友関係も広がっていく可能性があります。
あなたの世界をもっと広げていこう!
私たちは自分と共通点の多い人に親近感を抱き、自然と親しくなる傾向があります。自分と似た友達は、一緒にいると楽しいですし何より安心感がありますよね。ですが、似ているからこそ刺激が少なく、新しい視点も得にくくなります。
もし自分をバージョンアップさせたいと思うのなら、自分とは違うタイプの人とも仲良くすることを心掛けると、新しい気付きが得られて、あなたの世界がもっと広がっていくでしょう。
(高見綾)
※画像はイメージです
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August 25, 2020 at 10:26PM
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