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Tuesday, July 21, 2020

アプリリア、技術的問題で迷走。「本当の速さが示せなかった」とエスパルガロ兄 - Motorsport.com 日本

 MotoGP第2戦スペインGPで、アプリリアのアレイシ・エスパルガロは予選で17番手に沈み、レースでは転倒リタイアに終わった。しかし彼は技術的な問題により新型RS-GPの本当のポテンシャルを示せなかったと考えている。

 新型コロナウイルスの影響で中断が続いていたMotoGPだが、ヘレス・サーキットで再開を迎えた。今回、レースウィーク前となる15日には事前テストが開催されており、そこでエスパルガロはトップ10に食い込み、新型マシンのポテンシャルを2月のプレシーズンテストに引き続いて示した。

 しかし実際にレースウィークが始まるとアプリリアは苦戦。金曜フリー走行から様々な技術的な問題によって失速し、予選でも17番手が精一杯だった。

 エスパルガロによると、それでもレースに向けて改善することができたという。速さを見せていた2月のプレシーズンテストでのセットアップへと戻したことで、転倒するまでは競争力を感じられていたと彼は語った。

「僕らは週末を通じてバイクのセッティングで迷っていた。それで決勝日朝のウォームアップで、何かを見つけられた」

 エスパルガロはレースをそう振り返った。

「マシンを完全に変更して、マレーシアとカタールで乗っていたものと非常に近いセッティングに戻したんだ。ウォームアップではとても、とても強さを感じられたんだ。ただレースでは良いスタートができなかった」

「フィーリングは本当に良くて、僕はちょっと急ぎすぎていたかもしれない。オーバーテイクを試みたけど、(テック3・KTM/ミゲル)オリベイラや(ドゥカティ/ダニーロ)ペトルッチよりもかなり強いと感じていたんだ。それでちょっと気が急いてしまって、ミスをしたことでクラッシュしたんだ」

 7月26日には同じヘレス・サーキットを舞台に第3戦アンダルシアGPが行なわれる。このレースについてエスパルガロにコメントを求めると、彼は「明日にでも、もう一度ヘレスで走れたらと思っているよ。僕らは本当の力を示していないと感じているからね」と答えた。

「エンジンブレーキとクラッチの問題があって、完全に道に迷ってしまったんだ。だけどこうした暑いコンディションで、アプリリアのペースはトップ10や15ではなく、表彰台により近いものだと確信している」

 またエスパルガロは予選でフレッシュなタイヤを履いた際にタイムを稼ぐことに苦戦していたが、金曜日にその点に集中して取り組み、強力なレースペースを決勝で活かせるように予選でのパフォーマンスを改善していきたいと語った。

「金曜日の走行の最初から1周の速さに集中することが最も重要だと思っている」

「自分に良いペースがあるのはわかっているし、レースでも強いことはわかっている。だけど僕らはよりポールポジションに近いグリッドからスタートすることが必要なんだ」

「アプリリアの加速は強みとは言えないから、これはかなり重要だ。1周目を15番手からスタートするようだと、ライバルを抜いていくのはとても難しいんだ」

 

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