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Friday, July 24, 2020

リスクがあるのは「夜の街」「劇場」という場所ではない。感染対策、表面的な「換気を徹底」だけでは不十分 - BuzzFeed Japan

Jリーグでは政府の制限に従いながら、観客を動員した状態での公式戦を再開した。しかし、声を出しての応援や手拍子などは禁止されている。

音楽のライブなどもリアルな会場で開催される予定などが発表されている中で、コール&レスポンスのような行為はやはり当面の間は控えるべきなのだろうか。

「密閉された屋内の空間で大勢の人が声を出すことにはリスクがあると思います。屋内で同じことをやったとしても、人数や滞在時間、発生の頻度や程度、その環境の換気の条件などによってもリスクは変化します。屋外で人がまばらな状態でマスクをしながら声を出す場合は問題が少ないかもしれない。このリスクを定量化して示すことは非常に難しいです」

「一概には言えませんが、多くの場合、コール&レスポンスのような行為は何かしらのリスクを抱えていると理解した方が良いでしょう」

坂本さんは「人が集まるイベントに関してはリスクは常にある、ゼロではないということを前提として考えないといけない」と強調する。

「もちろん前提となるリスクは東京で開催するのか、岩手で開催するのかで変化します。そこにはどの地域に住む人が集まるのか。その人々は普段どのような行動をとっているのか。様々な要因の結果としてその場での感染リスクは決まりますが、現在の状況ではゼロになることはありません」

「今、これをして大丈夫ですか?という質問は多くいただくんです。YesかNoの二択で教えてください、と。でも、正直、今の状況では100%大丈夫ですと言えることはないと言わざるを得ません。人が集まり、少なからず接触する以上はリスクはあります。その中でリスクをいかに下げていくのかを考える必要があります」

どのような工夫をすることで感染リスクを低くすることができるのだろうか。

「一番安全なのは、参加する人が声を出さないで、距離を保って座ること。クラシックコンサートのスタイルが最もイメージしやすいかもしれません。もしくは基本的に会場の中で発声をするのが演じている側だけである可能性が高い演劇なども、観客とも距離を保ち、換気が良ければリスクは低いかもしれません。屋外のスポーツイベントなども、人が密集しないように座り、シャウトはしない。こうした工夫でリスクが低い形での開催が可能なものは少なくありません」

「音楽のライブでもコール&レスポンスをなくすことでリスクを下げることは可能だとは思います。ただ、『それで楽しいのか?』という感染リスクとは別の問題がありますよね」

「リスクを下げるということだけを目指せば、様々な対策が考えられます。ただ、それが楽しいのかどうかということは集客にも影響するでしょうから、また別の深刻な問題だと感じます。非常に厳しい時代ですよね。私も正解は持ち合わせてはいません」

新型コロナウイルスの感染拡大により、「人が近くに集まり、声を出し、一体感を持って参加することによって満足感が高まるイベントほど開催が難しい」。

「感染拡大防止策を徹底することなく拙速に進めることは、結果としてそのイベント全体へのネガティブなイメージを植え付けてしまうことにもなりかねません。慎重に、慎重に。良い前例を積み上げていってもらいたいです」

表面的な対策で終わらせない努力を

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