江西省各地、同郷者に故郷の洪水対策支援を呼びかけ_中国網_日本語 - チャイナネット

　大雨及び上流から流れる水の影響を受け、江西省の各地の水位が連日、警戒ラインを上回っている。洪水対策の最前線では人手が不足している。ふるさとからの手紙、心のこもった言葉は、外で暮らす多くの人々に洪水と戦うため帰省するよう呼びかけている。

　九江市柴桑区江新洲は長江中・下流に位置し、四方向を水に囲まれている。長江をぽつりと漂う笹舟のようだ。

　増水状況の深刻な江新洲北堤の一部区間で、水位が堤防を上回った。江洲鎮柳州村村支部書記の洪棉雪氏は「連日に渡り苦戦が展開され、現場の多くの人員が足を負傷している。幸いにも同郷の人々が次々と川を跨ぎ応援に駆けつけてくれ、孤島であっても孤独ではない」と述べた。

　江新洲の常住人口は約7000人で、多くの人が出稼ぎ労働をしている。島の実際に動ける労働力は1000人未満だ。洪水対策の力を強化するため、江洲の外にいる同郷者に宛てた手紙が10日、ネット上で広く注目された。「人手が不足し、配置が厳しくなっている。親愛なる皆さん、ふるさとがあなたを必要としています」

　「ふるさとからの手紙」が発表されてからわずか4日間で、江洲出身の3000人以上が現地に駆けつけた。40数キロの江洲大堤で、外から戻った人々、解放軍、志願者などの支援勢力が共にふるさとを守る堅固な「堤防」を築いた。

　7月上旬以降の江西省の平均降水量は、過去の平均値の4倍になっている。14日午後9時30分現在、6日より始まった今回の洪水災害により江西省で642万4000人の被災者が出ており、65万4000人が緊急避難している。

　江西省は増水が深刻だ。江新洲のみならず、江西省の各地が次々と洪水対策の「ふるさとからの手紙」を出し、外で暮らす人々にふるさとを守るため帰省するよう呼びかけている。

　江西省は14日まで、各種洪水対策・応急措置人員を延べ128万2600人投入しており、帰省した人々が最前線に駆けつけ、ふるさとを守っている。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年7月20日

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