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この新型コロナウイルスは一体いつ終息するのか。世界保健機関(World Health Organization;WHO)関係者の中には、長期にわたって消滅することはないと考えている人もいるようだ。私もそう予想する。
韓国においても、新規の感染者は一時的にゼロになったが、再びクラスターが発生してしまった。こうした例を見ても、新型コロナが自然に終息する可能性はあまり期待できない。
ワクチン開発が成功したとしても、新型コロナは既に変異を繰り返している。構造がリボ核酸(RNA;ribonucleic acid)の一本鎖なのだから変異しやすい。そう考えると、数年、もしかすると数十年と新型コロナが世界で生き残り続ける可能性を否定できない。
リスクマネジメントで最も重要なのは、考えられる最悪のシナリオを想定し、どこまで対応するのかを決めることだ。そのシナリオを間違えると、いざ想定以上の事態に陥ったときに打つ手がない。
よって、製造業においては、現在の状況もしくはそれ以上の状況が数十年続くというシナリオを考えなければならないだろう。
究極の自動化
そう考えたとき、全ての製造工程はロボットで行い、人の手は一切使わないという「究極の自動化」を検討する必要が出てくる。これが実現可能かどうかは、扱う素材と生産量によって変わるため一概にはいえないが、簡単なことではない。
ロボット化が進まない主な要因は、以下の3つだ。
[1]求められる作業精度が高い、または複雑なためロボットではできない。
[2]ロボットが高価なため費用対効果が見込めない。
[3]ロボットを保守できる人間がいない。
ロボットの進化への期待度
今後、ロボットが大きく進化する可能性は高いだろう。新型コロナ禍によって世界的にロボットの需要が高まるからだ。実際、新型コロナが猛威を振るったことで中国では急速にロボット導入が進んで、市場は大きくなっている。これは欧州でも同様だ。
テクノロジーというのは、需要が高まったときに多くの研究者がその分野の研究を始め、企業が研究開発への投資を行って、爆発的な進化を遂げる。「金」の話なしに、テクノロジーの進化は語れない。既にその兆しは出ている。
実際にJUKIは「3Dロボット縫製機」を開発し、靴の縫製という複雑な作業を自動化することに成功している。
今後、ロボットの進化に最も大きな影響を与える技術は人工知能だ。今や強化学習という手法でシミュレーション上でロボットに訓練させることで、人間の手を煩わせることなく、ある程度臨機応変に複雑な作業を行えるようになった。その礎となったのが、2018年に人工知能(AI)を研究する非営利団体であるOpenAIが開発した、「ルービックキューブ」を片手でそろえるロボットだ。
既にロボットは人間以上に器用に作業できる存在になっているのかもしれない。今後はロボットの精度を数年前の情報で判断してはいけない。数年前の情報は古過ぎる。今ならロボットはどの作業をどこまでできるのかを、もう一度確認すべきだろう。
そうすれば、先に述べた [1]の求められる作業精度が高い、または複雑なため、ロボットではできないという問題は解決する可能性がある。
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June 10, 2020 at 01:00PM
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コロナ後に加速する製造業でロボット導入、その本当の理由 - ITpro
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