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Thursday, May 21, 2020

本当の意味での「育ちの良さ」とは - マイナビウーマン

「育ちが良い」と一言で言っても、それには2つの要素があると私は思います。

一つ目は教養的な面での育ちの良さ。

「箸の持ち方がきれい」「クラシックバレエを習っていた」「さまざまな分野に対して教養がある」「茶道の心得がある」「背筋がピンとしている」「食べ方がきれい」「言葉遣いが上品」「着物の着付けができる」などなど。

数を挙げればキリが御座いませんが、教養的な意味での育ちの良さというのはこういった「上流階級の嗜み」のようなところに現れるものでしょう。

そしてもう一つの「育ちの良さ」が人格面の育ちの良さ。

「人を妬まない」「公平で優しい」「気配りができる」「物腰が柔らかい」「感情が落ち着いている」「素直」「前向きでポジティブ」などなど。

残念ながら教養的な面での育ちの良さについて、私は何かを語ることはできません。幸か不幸か私の生まれた家は、付近にクラシックバレエ教室が立ち並ぶような街では御座いませんでした。

しかし人格面の育ちの良さについては、ほんのわずかでは御座いますが解説ができるかと思いますので皆さまにお伝えさせていただきます。

育ちの良さは茶道の心得に出る訳ではない

私の想像もつかないような真の富豪階級の価値観は分かりませんが、一般的な価値観でいえば茶道ができるからといって、そのこと自体に魅力を感じる方はそこまで多くないでしょう。

京都旅行に行ったときにしか抹茶を飲まないような一般人にとって、茶道の心得があるかどうかなんて些細な問題でしかありません。

しかし、もしも知り合いの女性が茶道の心得があると知れば、その方に少なからず魅力を感じるのもまた間違いないでしょう。

これは一体なぜでしょうか。

茶道の心得があるということ自体は大した問題ではないのです。

それよりも、茶道の心得がある女性は、子どもの頃から親にきちんとしつけをされていた可能性が高い。つまり茶道以外の面でもきちんとしつけがされている可能性が高く、それは人格面での育ちの良さにもつながるという論理で私たちはその方に魅力を感じているのです。

着物の着付けができることに魅力を感じているのではなく、着物の着付けができるということは良い家庭で育った可能性が高く、人格面でも良いしつけがされている可能性があるということに私たちは魅力を感じているのです。

ですので、着物の着付けができても、人格面での育ちが悪いのであればそれは一部の場合を除き魅力にはなり得ません。逆に着物の着付けができなくとも、人格面での育ちが良いのであれば十分に魅力的に見せることはできるでしょう。

もちろん茶道の心得も着物の着付けもできるに越したことは御座いません。また良いか悪いかは別にして「育ちが良いように見せる」ということは可能ですので、そのスキルを身に付けるメリットも存在するでしょう。

しかし、私が思う本来身に付けるべきは人格的な面での育ちの良さ。

男性にモテるとかモテないとか、いい男と結婚ができるとかできないとかそういう話ではなく、自分の人生を改善する上でも人格的な面での育ちの良さを身に付けることは非常に重要でしょう。

次ページ:真に「育ちが良い人」とはどんな人なのか

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