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Wednesday, April 1, 2020

断絶した歴史の向こう側に、本当の日本が存在する。戦後の教育から消された「修身」、その教科書『初等科修身』復刻版が刊行 - PR TIMES


令和の御代を迎え、荘厳な皇位継承の儀式を目の当たりにした日本人の多くが、日本の歴史・伝統の深遠さを認識したことだろう。
しかし、それらの儀式の意味を理解して見ていた日本人はほとんどいなかったに違いない。学校教育では一切教わらないからだ。意図的に、教えることを忌避してきたと言ったほうがよいかもしれない。
だが、日本が戦争に負けるまでは、重要な祭日の意味や、その日行われる儀式の内容を、義務教育の段階で全ての日本人は教わっていた。本書『初等科修身』は、日本人が日本人であるために、学んでおかなければならない必須の知識や、偉人たちの生き様を通して描かれた理想の日本人像の集大成である。「大嘗祭の御儀」の章では、大嘗祭は我が国で最も尊い、大切な祭であることが示され、神話との繋がりから、祭の進行状況やその意味まで明確に説明されている。それらを全て理解した上で、大嘗祭の日を迎えることができていれば、自分もまた、二千年以上続く日本の歴史の一部であることを、感動をもって体感できたのではないだろうか。
本書には、戦前戦中の祭日であった春季皇霊祭や秋季皇霊祭のことも書かれている。その日は今日も、春分の日、秋分の日と名を変えて祝日として存続しているが、学校は祝日の由来を教えてくれないので、単なる天体現象の日と認識している日本人が大部分だろう。

戦前戦中の日本人にとって重要だったはずの常識、日本民族の価値観が、戦後の日本人には全く伝わっていない。本書を読むと、日本の歴史が見事なまでに断絶させられていることに愕然とさせられる。そして、断絶した歴史の向こう側に存在した、日本、日本人の輝かしい姿を垣間見ることができる。

この「修身」という科目は、日本が戦争に負けるとともに消滅した。言うまでもなく、GHQの日本占領政策によるものである。もし当時の教育が、戦後もずっと維持されていたとすれば、他国の追随を全く許さない、恐ろしいほど発展した国家が、21世紀の極東に存在していたに違いない。米国はそのような未来を恐れ、大和魂の源泉となる「修身」の存在を、特に許さなかった。

「修身」を棄てた戦後の日本はどうなったのか。
拉致問題、領土問題、教科書問題、従軍慰安婦問題など、国家の主権が侵害されても、国家の名誉が傷つけられても、断乎とした態度を示すことのない、むしろ相手国に忖度する、情けない国に成り果てた。最近では、“芸術”祭に昭和天皇の写真を燃やして踏みつける映像が展示され、国がそれに金まで出している。「修身」の価値観は、そんなことを絶対に許容しない。戦前の日本人には想像もできないことだろう。
平成以降、戦後築き上げた経済的、科学技術的優位が失われ続けていることも、戦前の教育を受けた世代が現役を退いたことと無関係ではあるまい。

日本が再び蘇るためには、令和の時代の日本人が、神話の時代から連綿と続く本来の日本人の姿に立ち返る必要が、間違いなくある。
巻末には矢作直樹東大名誉教授による、かつての修身教育全体を詳細かつ包括的に論じた優れた解説があるが、それを読めば、今の日本人が本書を読む意義をはっきりと認識できるだろう。
 

【書籍情報】
書名:[復刻版]初等科修身[中・高学年版]
著者:文部省
解説:矢作直樹
仕様:A5並製・256ページ
ISBN:978-4802400947
発売:2020.04.02
本体:1800円(税別)
発行:ハート出版
商品URL:http://www.810.co.jp/hon/ISBN978-4-8024-0094-7.html
 

【解説】矢作直樹(やはぎ なおき)
東京大学名誉教授。昭和31年、横浜市生まれ。昭和56年、金沢大学医学部卒。その後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、内科、手術部などを経験。平成11年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。平成13年、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、15年にわたり東大病院の総合救急診療体制の確立に尽力する。平成28年3月に任期満了し退官。著書に『人は死なない』(バジリコ)、『日本史の深層』(扶桑社)、『おかげさまで生きる』(幻冬舎)、『自分を休ませる練習』(文響社)など多数。

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April 01, 2020 at 06:20PM
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