火星に堆積(たいせき)している有機物は30億年前に大気中の一酸化炭素(CO)からつくられたことがわかったと、東京工業大などの研究チームが発表した。現在の火星には、考えられている以上に大量の有機物が残っている可能性がある。初期の地球でも同じように有機物がつくられていたとみられ、生命の起源を探る研究につながると期待される。
30億年前の火星には液体の水(海または湖)があり、有機物が堆積していたと考えられている。ただ、有機物がどこからきたのかについては「隕石(いんせき)によって宇宙からもたらされた」「何らかの化学反応で生まれた」「生命活動によって生じた」など諸説あり、謎のままだ。
これまで、米航空宇宙局(NASA)の火星探査車による分析などで、火星の有機物に含まれる炭素のうち「炭素13」の割合が地球や隕石の有機物に比べて異常に小さいことがわかっている。今回、東工大の上野雄一郎教授(地球惑星科学)はデンマークのコペンハーゲン大や東京大と共同で、大気中の化学反応で有機物がつくられたとみて実験した。
その結果、大気中の二酸化炭…
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
からの記事と詳細 ( 火星の有機物、30億年前に大気中で生成 「生命の起源」解明に一歩:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
https://ift.tt/FgDtpNe
科学&テクノロジー
No comments:
Post a Comment