量子科学技術研究開発機構(QST)と東京大の研究チームは3日、放射性同位元素ルテチウム176の半減期が約372億年だと発表した。ルテチウム176を「宇宙核時計」として活用することで、億年単位の時が流れる宇宙の歴史に迫ることが期待される。
小惑星や彗星(すいせい)、隕石(いんせき)の年代を特定する際、放射性同位元素の半分の量が別の物質に変化するのにかかる時間(半減期)を手がかりにする。天体の研究には半減期が数十億年以上の「時計」が必要で、現在はウラン238など数種類が使われているという。
ルテチウム176は放射線を出しながら、ハフニウム176という物質に変わる。ルテチウム176は岩石や隕石に含まれるため便利な「時計」になると考えられてきたが、半減期が320億~430億年と諸説あって定まっていなかった。
ルテチウム176の半減期を…
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