Ubisoftは7月13日、「感覚再現ボディスーツ」を開発するスペインのゲーム企業OWO Gamesとのパートナー契約締結を発表した。これにあわせて、ゲーム体感デバイス「OWO Haptic Gaming System」とUbisoftの開発中タイトル『アサシン クリード ミラージュ』のコラボレーション限定版の情報が公開された。
『アサシン クリード ミラージュ』は、シリーズ第1作『アサシン クリード』へのオマージュと原点への回帰を謳う、ステルスアクションアドベンチャーゲームだ。本作において主人公となるのは前作『アサシン クリード ヴァルハラ』にも登場した隠れし者バシム。本作では、孤児だった彼が運命に翻弄されながらも、マスターアサシンへと成長するまでの物語が描かれる。
今回本作とのコラボレーションが発表されたOWO Gamesはスペインに拠点を置くゲーム企業だ。同社の主力開発製品「OWO Haptic Gaming System」はゲームプレイに連動してプレイヤーへの身体的フィードバックを実現可能とする体感デバイスだ。専用のボディースーツを着用することで、操作キャラクターがゲーム内で体験するパンチ・刺突・斬撃などのさまざまな感覚(Sensations)を、プレイヤーの肉体へ再現してくれるようだ。
感覚の再現には電気刺激が利用されているという。OWO公式サイトの再現可能な感覚一覧によれば、衝突といったシンプルな感覚から、吹き付ける風や昆虫の這うような繊細な感覚まで再現可能。さらに、自由落下や物体の上げ下げ(重量感)といった、どう再現するのか想像しがたい感覚までサポートしているそうだ。
また、負傷など暴力的な感覚はやたらと充実。弾丸の直撃/貫通、斧による裂傷など激しい感覚まで多彩な感覚が体験できるようだ。なかでも腹部の刺し傷には軽症/重症の二段階が設けられており開発者のこだわりが感じられる。アクションの多彩な『アサシン クリード ミラージュ』は本デバイスを堪能するのにもってこいなタイトルとなりそうだ。ちなみに、OWO Haptic Gaming Systemは本作に限らずさまざまなタイトル/プラットフォームとも連携可能となっており、とくにVRゲームと高い親和性をもっているとのこと。詳細はOWO公式サイトを参照されたい。
本作限定版には指定したプラットフォーム版『アサシン クリード ミラージュ』のゲームコードが付属するほか、ボディースーツは主人公バシムをモチーフとした限定デザインとなっている。全体は象牙色を基調として背面にタイトルロゴとアサシン教団のシンボルマークがプリントされており、シリーズのコレクターにとっても注目のアイテムとなるだろう。
発表に際してUbisoft Bordeauxのリード・プロデューサーFabian Salomon氏は「OWOの画期的な新技術を活用することで、プレイヤーは『アサシン クリード ミラージュ』の世界観により深く没入することができるだろう。」と意気込みを語った。
一方、本デバイスはなかなかの値段となっており、こちらも話題となっている。現在OWO公式HPにて販売されているデバイス単体の価格(Founder Limited Edition)は、499ユーロ(約7万8000円)。Summer Game Fest主催などで知られるGeoff Keighley氏は上述のツイートにて、「“感覚(Sensation)”は約500ユーロするらしい」と価格に言及。動揺するユーザーのリアクションが寄せられ一時注目を集めることとなった。インパクトのある値段設定とはいえ、スーツがもたらす体験に価格が見合っているか否かは、実際に体験した者でなければ判断できないだろう。現時点では『アサシン クリード ミラージュ』OWOスーツ同梱限定版の販売価格は未定となっている。
『アサシン クリード ミラージュ』は、PC(Epic Gamesストア/Ubisoft Store)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに10月12日発売予定だ。本作限定版「OWO Haptic Gaming System」はOWO Games公式サイトにて限定先行販売予定となっている。
からの記事と詳細 ( 『アサシン クリード ミラージュ』に「感覚再現スーツ」同梱の限定版が登場へ。“腹の刺し傷”など暴力・負傷をリアルに堪能可 - AUTOMATON )
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