PlayStation Studiosの責任者であるHermen Hulst氏は、ロイター通信の取材で、フロム・ソフトウェアの株式14.09%を取得した件について問われ、次のように回答しました。
「ゲーム開発面での協力を第一に考えるべきですが、PlayStation Productionsの取り組みとして、その機会を模索することも考えられなくはありません。」
このHulst氏のコメントは、『Elden Ring』や『Bloodborne』といったタイトルの映画やTVシリーズが検討される可能性を示唆しています。ソニーはこれまでのところ、PlayStation Productionsにおいて自社作品以外のIPを扱ったことはありませんが、今回の出資でフロム・ソフトウェアとの関係が強化されたことにより、同社フランチャイズからゲーム以外の作品が誕生する未来が訪れるかもしれません。
一方、Eurogamerは、ソニーがいくら14.09%の株式を取得したはいえ、それと同時期に16.25%の株式を取得したテンセントのような他の株主から独立して意思決定を行うには十分ではないと指摘。そのため、PlayStation Productionsが『Bloodborne』のホラー映画や『Elden Ring』のTVシリーズなどに興味を示したとしても、フロム・ソフトウェアだけでなくその他の株主からも同時に承認を得なければならない可能性が高いとしています。
PlayStation Productionsとは、SIEのIP映像化スタジオとして2019年に設立されたスタジオ。SIEが持つ100以上のゲームIPから、映画やテレビ向けにプロジェクトを展開していくとしており、2022年4月には実写映画『アンチャーテッド』が公開、2023年には実写ドラマ『The Last of Us』シリーズの放送、そして実写映画『グランツーリスモ』の公開が控えているほか、『God of War』『Ghost of Tsushima』『Horizon』『Days Gone』『グラビティデイズ』などのタイトルも映像化が計画されています。
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