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Sunday, July 17, 2022

エーペックスレジェンズ:「味方デスボックスに屈伸」で海外チームが大会永久BAN、求められるのはマナーではなく”スポーツマンシップ”? - EAA!! FPS News

エーペックスレジェンズ:「味方デスボックスに屈伸」で海外チームが大会永久BAN、求められるのはマナーではなく”スポーツマンシップ”?

Respawn Entertainmentの『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』では期間限定で「外伝」イベントが開催中。プレイヤーにはどんな時でもマナーの順守が求められますが、海外では「自分の味方を屈伸煽りして大会からBANされた」というチームをめぐって、興味深い議論が巻き起こっています。

繰り返されるバッドマナー議論

オンラインFPSなどの対戦型ゲームでは、時々バッドマナーが問題になります。テキストチャットやボイスチャットで相手を不快にさせる言葉を使うことはもちろん、いわゆる「屈伸煽り」や「死体撃ち」など、言葉を介さないキャラクターの動作で相手を不快にさせることも、バッドマナーの一例として挙げられます。

マナーの話といえば、つい先日も日本のTwitterで「死体撃ち」がトレンド入りしていました。これは『ヴァロラント』のeスポーツ国際大会VCTでの一幕が発端とされていますが、ここからVCT視聴者以外のTwitterユーザーも巻き込んで、ゲーム内でのマナーをめぐるさまざまな意見が見られました。

問題を難しくしているのはこうした行為への線引きで、「それはバッドマナーではなく、単なる挨拶のつもりでやった」、「自分はそのくらいバッドマナーとは思わないので、いちいち騒ぐべきではない」といった反対意見がよく見られます。もちろんそれぞれに言い分があって然るべきでしょう。

その他にも、バッドマナー(とされている行為)を擁護する立場からよく見られるのが「海外ではそのくらい普通(だから許されるべき)」という主張です。

実際のところ、「海外では許される」のでしょうか。日本のゲーミングコミュニティが「死体撃ち」の議論で盛り上がっていたちょうどその頃、海外のエーペックスコミュニティでは、もう1つの典型的なバッドマナー行為である「ティーバッグ屈伸煽り / ティーバッグのように何度も屈伸する様で、敵の顔へ自分の金○を引っ付けるといった意味)」に関して、驚きの騒動が起きていました。

味方を屈伸煽りして永久BAN

海外エーペックスコミュニティで不満のツイートをしているのは、ランクマッチでは8回のプレデターを経験し、競技シーンでも戦っているDilly氏です。

彼は先日Fate Legionが主催するトーナメントに出場し善戦していたのですが、そこで戦闘中に倒された自分の味方のデスボックスに向かって「屈伸」している姿を運営側にとがめられ、彼だけでなくチーム全体がトーナメントから永久BANされるという重い処罰を受けていました。

「屈伸をしたのは味方のデスボックスです」と抗議するDilly氏でしたが、Fate Legion側は「たとえ味方だろうと屈伸行為はスポーツマンシップに反している」という旨の説明をし、抗議を受け付けませんでした。

味方への屈伸(それもデスボックスに向けて)によってチーム全体が永久BANされるのは、さすがに海外でも普通のことではなかったようで、納得のいかないDilly氏は大会後にTwitterで以下のように反論をしています。

  • Dilly氏の主張
    • 害悪行為全般に関して何のルールも明記されていなかった
    • 明記されていないルールをでっち上げるのはプロフェッショナルではない
    • でっち上げたルールでチーム全体を永久出禁にするのは競技的ジョークである
    • 仮に警告か何かがあったとしても、自分一人を永久出禁にすればいい話である
    • 味方への屈伸はどう見ても害悪行為ではないため、自分はこのルールに従うつもりはない

争点はマナーから「スポーツマンシップ」へ?

「味方への屈伸煽りも禁止」というのがFate Legion側の判断ですが、チーム全体が大会から永久BANされるという強烈な処罰には議論の余地がありそうです。

Dilly氏はその後も、自分の擁護に回ってくれている(と解釈できる)人々の発言をリツイートしていますが、その中には北米のプロeスポーツ競技団体であるSpacestation Gamingのツイートも含まれます。

「宇宙には22,600億もの惑星があるというのに、我々の住む惑星では、ゲーマーがティーバッグするとBANされる惑星だなんて」

今回の出来事からは、昨今のeスポーツ競技シーンの盛り上がりもあって、プレイヤー同士の「マナー」の領域を越えて、スポーツマンシップに則っているかという視点がますます重視されていることが察せられます。Fate Legion主催のトーナメントとVCTとでは規模もゲームタイトルも異なりますが、先日のVCTでの一件も、eスポーツの発展に伴って、いずれは咎められるのようになるのかもしれません。

こうなると、そもそもプロスポーツとしてのゲームに興味が無いプレイヤー層からは別種の不満が浮上するでしょう。議論はプレイヤーの入れ代わりとともに繰り返されることが予想されますが、バッドマナーの議論は、新たにスポーツマンシップという視点を交えつつ、これからさらに複雑なものに変わっていくのかもしれません。

Source: Twitter

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