CITIZEN ATTESA(シチズン アテッサ)のブランド誕生35周年記念モデルの第二弾として、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R(ハクトアール)」とのコラボモデルが登場。HAKUTO-Rのランダー(月着陸船)のパーツにも使われている“スーパーチタニウム”をはじめ、月面模様を思わせる新開発のチタニウムを採用した、宇宙へのロマンを感じさせる1本となっています。
シチズンの技術の結晶である“スーパーチタニウム”が宇宙へ!
今年で誕生35周年を迎えた「シチズン アテッサ」。まずは、そのブランドイメージを時計ジャーナリストの篠田哲生さんに伺った。
「技術屋シチズンの最先端を味わうブランド。チタンケースや電波時計などの技術がいの一番に採用され、デザインもモダン。機能も含めて、ビジネスウオッチの最善の選択肢でしょう。個人的には高校生時代に所有していたということもあって、自分の中でもちょっと特別な気持ちで見ています」
高校生というのは少しマセている気もするが(笑)、シチズン アテッサといえば仕事やスポーツなど、ビジネスパーソンに似あう時計を多くリリースしている。オンオフ問わずに着けることができる「ACT Line」は、モダンでスポーティなデザインも魅力といえるだろう。
そして、チタニウムウオッチであるということもシチズン アテッサのアイデンティティ。今回登場する「アテッサ35周年記念限定モデル第2弾HAKUTO-Rコラボレーションモデル」(31万9000円、消費税込)も、シチズンの技術の結晶である“スーパーチタニウム”と、新開発された“結晶チタニウム”のふたつのチタニウムが使われているのが特徴だ。
なお、ステンレスに比べて40%軽く、5倍以上の表面硬度を誇るスーパーチタニウムは、民間月面探査プログラムに使われる「HAKUTO-R」のランダー(月着陸船)の着陸脚の一部パーツにも採用。今年の末に宇宙に飛び立つ予定となっている。
「シチズンが開発してきたチタン素材“スーパーチタニウム”。これが時計という枠を超え、ついに宇宙に到達したという話にはこれまでになかった壮大な物語性を感じます。さらに“結晶チタニウム”という素材も新鮮。はじめは結晶カーボンだと思っていたら、なんとこれがチタンとは……。まさしく月面のクレーターにも見えます」と篠田さん。
つづけて、「チタン素材の進化はずっと追いかけてきましたが、軽くて錆びないという実用性が主体でした。しかし、シチズンはそこに宇宙という感性的な魅力を加えた。そもそもアテッサは、時計としては完成の域に達している。だからこそ、35年の節目にこういった美しい表現ができるのでしょう」と、当モデルの魅力について語った。
●ひとつとして同じ模様が存在しない新たなマテリアル
篠田さんが“月面のクレーター”と表現した、もうひとつのチタニウム素材が“結晶チタニウム”。この新素材について、シチズンの担当者は「アテッサはブランド誕生時からチタニウム外装を貫き通したブランドなので、今年35周年を迎えるにあたり、スーパーチタニウムに新規開発要素を加えた特別なアイテムを作りたいと考えていました。そこで加工が難しく、シチズンのチタニウム加工の技術を総動員した“結晶チタニウム”を採用することにしました」と話す。
チタニウムを通常よりも高温で熱処理し、再び冷やすことで不均一な組成の結びつきから結晶化を再現したという結晶チタニウムは、ひとつとして同じ模様がなく、それぞれ表情が異なるのも魅力。
この結晶チタニウムをベゼルとバンドの中ゴマに採用した理由については、「アテッサというブランドは機能性だけでなく、着用した際にその人の気持ちが高揚するような、そんなスイッチにもなるような時計だと思っています。ビジネスシーンでも、カジュアルでも使っていただけるように、主張のあるデザインでありつつも、さりげなく見えるバランスと、結晶柄をまとった文字板との一体感が重要だと考え、どの角度から見ても“結晶チタニウム”の魅力が生きるデザインを模索した結果、中ゴマとベゼルに使用することになりました」とのこと。
たしかに、結晶チタニウムは全面に主張し過ぎることなく、それでいて表、横、裏、どこから見ても目に入る絶妙なバランスで配置。オールブラックの外装のアクセントにもなっている結晶チタニウムは、大理石のような高級感をただよわせ、スーツスタイルにも違和感なく馴染んでくれそうだ。
最後にこの時計へ込められた想いをシチズンの担当者に伺った。
「1960~70年代の宇宙開発時代に脚光を浴びたチタニウムに注目し、世界初のチタニウム製腕時計を発売してから半世紀以上の時を超えて、時計で培った技術がHAKUTO-Rプロジェクトの中でも活用され宇宙に飛び立ちます。このスーパーチタニウムの新たな魅力をまとった“結晶チタニウム”の表情を楽しむとともに、宇宙素材を腕にまとう高揚感を味わっていただきたいです」
シチズンの技術と宇宙へのロマンが詰まったコラボモデル。月に行く素材を腕に纏いながら、年末打ち上げ予定のHAKUTO-Rのミッションに思いを馳せてみてはいかがだろうか?
●製品仕様
・ケース幅(横):44.3mm
・ケース厚:16.0mm
・ケース/バンド素材:スーパーチタニウム
・動力:光発電エコ・ドライブ
・持続時間:フル充電時約5年(パワーセーブ作動時)
・電波受信:GPS衛星電波受信
・防水性:10気圧防水
・販売数:世界限定1000本
からの記事と詳細 ( なぜ時計技術が宇宙への橋架けに? ビジネスウオッチの完成形「シチズン アテッサ」35周年モデルに見る技術力の高さ - Au Webポータル )
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