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Monday, September 7, 2020

知っておこう。ガムを飲み込んではいけない本当の理由 - ライフハッカー[日本版]

チューインガムを飲み込むと腸内に7年間留まるという話が出回っています。もちろん、以前お伝えしたように、この噂は真実ではありません。

とはいえ、チューインガムを好きなだけ飲み込んでいいわけではありませし、ましてや地面に好き勝手に吐き出していいわけでもありません

チューインガムが行くべき唯一の場所は、ゴミ箱の中です。ガムは環境にも深刻な影響を与えます

私がこのテーマを思いついたのは、米Lifehackerの「自己統治能力が試される、あなたの非常識度がわかる3つの質問」を紹介した記事のコメント欄で、読者が提示したある疑問を見かけたからです。

自己統治能力が試される、あなたの非常識度がわかる3つの質問

この読者は、ガムを地面に吐き出したのをパートナーに咎められて、こう反論したそうです。

「何か害があるの? ガムは生分解されるでしょ?」

いいえ。それは間違っています。

ガムは口に入れますが、食べ物ではありません。ガムは、インナーチューブの製造にも使用されるポリイソブチレンと呼ばれる合成材料で作られています。

胃の中で分解されることもなければ、環境の中で分解されることもありませんHow Stuff Worksが言うように、「ガムはいちどガムになったら、永遠にガムのまま」なのです。

ガムはプラスチックと似て非なるもの

アメリカでは毎年、馬鹿げた量のガムが消費されており(1人平均300個)、世界のチューインガム産業の総価値は約190億ドルにのぼると推定されています。

多くのガムが最終的に路上で押しつぶされたり、地面の上に吐き捨てられます。

それのなにがいけないのでしょう? では、ガムをプラスチックのようなものだと考えてください。

リサイクルが困難、または不可能で、捨てられた場所に長い間残ります。路上に吐き出せば、誰かが除去するまで永遠にそこに貼り付いたままとなります。

各都市は、ガムの除去のためだけに多大なお金を費やしています

ガムのダークサイドを暴露するドキュメンタリー映画「Dark Side of the Chew」の監督Andrew Nisker氏がThe Atlanticのインタビューで、イギリスは毎年、ガムの除去に約5600万ポンドを費やしていると語っています。

アメリカでは、ガム除去のコストはたいてい不動産所有者が負担することになります。街を歩いていて、奇妙な黒い斑点があるのに気づいたことはありませんか? それは古いガムの残留物です。

Nisker氏は次のように述べています。

現代のガムは合成ポリマー、基本的にはプラスチックと人工ゴムから作られており、どちらも非生分解性です

(中略)

ガムはかつて、微生物が生分解を助けることができる天然物質から作られていました。 しかし、現代のガムは、微生物が生分解できる生息環境を提供しません。

(中略)

ですので、現代のガムを路上から取り去るには、大量の熱湯と蒸気に加えて、ガムを分解するのを助ける化学物質が必要となります。それには時間もお金もかかります。

美化の問題は別としても、ガムは鳥にも深刻な影響を与えます。鳥がガムを食べると、命を落とす可能性があります。

北米全体で鳥の個体数が急速に減少していることを考えると、これは良いニュースではないでしょう。

飲み込んでも環境に悪影響。なぜ?

ガムを路上に吐き捨ててはいけないのはわかりました。では、飲むこんでしまえばいいのでは?

ガムが胃に残留しないのは本当ですが、それはつまり、消化されずに排泄物と一緒に出てくるということです。そのガムは排泄物にくるまれてはいますが、やはりガムのままです

ガムが家の排水管を詰まらせなかったとしても、地域の下水処理プラントに流れ込み、そこでガムの本領を発揮することになります。

ガムは水に溶けないので、下水中のゴミと結合し、多くの自治体が頭を抱える「ファットバーグ」と呼ばれる凝結物を形成します

また、ガムが水路を通って、海に流れ出すと、マイクロプラスティックと同じような汚染を引き起こします

結論:ガムはきちんとゴミ箱へ

ガムを処分する唯一の方法は、ゴミ箱に入れることです。

もちろん、ほかの生分解性がないゴミと同じく、埋立地に永久に残留することになりますが、少なくとも、環境を汚染したり、鳥を殺すことはありません。

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Image: karen roach/Shutterstock.com

Source: HowStuffWorks, Gumdrop Ltd., The Atlantic, The New York Times, The Washington Post, Plastic Change

Joel Cunningham - Lifehacker US[原文

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