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Monday, May 11, 2020

コロナ後の国際社会に本当の"正義"は現れるだろうか?(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース

『週刊プレイボーイ』で「挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが、コロナ後の国際社会における"正義"について語る。

* * *

コロナ危機後の国際社会はどこへ向かうのか。まだ収束への道筋が見えない現段階で結論が出せるようなテーマではありませんが、強いて言えば、近年しばしば使われる「無極化」という言葉が当てはまるかもしれません(先日も日本経済新聞がこの言葉を用いて論説していました)。

世界の民主主義を牽引(けんいん)してきたアメリカが自らその座から降りようとし、一方で中国が一党独裁体制のまま台頭しつつある――そんななかで起きたウイルス禍は、米中両国の信頼をより失わせた。

ただ、空白を埋める可能性のある"第三の大国"は存在せず、欧州も一枚岩になれない。つまり、われわれは覇権国が存在しない「無極化した世界」に生きることになる――というわけです。

無極化とは、言い換えれば"正義"のない世界です。

東西冷戦時代に資本主義陣営を率いたアメリカは、共産主義の拡大を防ぐために堂々と"正義"を振りかざすことができた。

今にして振り返れば、それは押しつけがましく、また一部には狂気すらはらんでいましたが、その"正義"はプロテスタント由来の道徳観という美しい包み紙で覆われ、みんなが支持できる虚像として機能していました。それがバランスを失って暴走を始めたのは、冷戦終盤の1980年代からでしょう。

それでも90年代あたりまでは、辛うじて世界的な秩序が存在していました。例えば、湾岸戦争時の多国籍軍の派兵は国際社会の総意とまではいえずとも、「サダム・フセインを止める」という目的にはそれなりに説得力があった。

しかし2000年代以降は、アメリカでさえそういった国際的なコンセンサスを得ることは難しくなりました。そして近年では、国際社会で合意を得ようという意思自体さえも、どの国からも失われつつあります。現在のWHO(世界保健機関)をめぐる米中の対立は、まさにそれを表しています。

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