
相次ぐ消火設備死亡事故、遺族「本当のことを知りたい」 総務省が来月新対策
亡くなった昌弘さんの妻 上邨チャリトさん
「いつも必ず1週間に3、4回くらい泣くわね。パパは、寒いギャグが大好きなんです。いつもうるさいんですよ、家の中は、くだらない話で。それが今は無くなって、本当に静かになっている。すごく寂しい」
今年4月、東京・新宿区にあるマンションの地下駐車場で、内装工事会社の社長、上邨昌弘さん(58)ら4人が死亡した事故。天井の張り替え工事をしていたところ、誤って消火設備が作動したことが原因でした。
上邨チャリトさん
「うちのパパも死んじゃったんだから、知りたいだけ、何があったのか本当のことを」
事故現場にあった消火設備は、大量の二酸化炭素を放出することで、酸素の濃度を下げて消火する設備でした。同じタイプの消火設備の誤作動による事故は、各地で相次いでいました。去年12月には名古屋市で、ホテルの立体駐車場のメンテナンス作業中に男性1人が死亡。また、今年1月には東京・港区のビルの地下駐車場でも、消火設備そのものの点検中に男性2人が死亡しています。なぜ、同じ事故が繰り返されるのでしょうか。
上邨チャリトさん
「(前にも)2件あったじゃないですか、たまたまその時もパパとニュース見ていたんです。パパも気を付けなくちゃな、誰の責任だろうなって話していたんですよ」
上邨さんが死亡した現場の消火設備には、誤って二酸化炭素が放出されるのを防ぐための元栓の役割を担う『閉止弁』が設置されていました。業務上過失致死などの疑いで捜査している警視庁は、工事の責任者が事前にこの「閉止弁」を閉じるなどの安全措置を取っていれば、事故は起きなかったとみています。
しかし、人が立ち入る場合にこの「閉止弁」を閉じるといった義務はなく、事故当時も閉じないまま作業が行われていました。工事の責任者である元請けの建設会社は、JNNの取材に「消火設備の危険性については建設業界に通達されておらず知らなかった」としています。
娘・マリアさん
「死ぬことを当たり前にしないでほしい、仕事中に。1人の命は重いなって思いますね」
相次ぐ事故を受け、総務省消防庁は検討会を設置。来月にもとりまとめる予定の新たな「安全対策」の中身が、JNNの取材で分かりました。問題の「閉止弁」について、工事や作業などで人が立ち入る際には事前に閉じる措置を義務化する方向です。
上邨チャリトさん
「本当に戻ってほしい、それだけです。本当に戻れるなら、もうちょっと優しくしてあげれば良かったわって思っているんですけどね」
この1年で7人もの命が失われ、ようやく対策が取られることになります。
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